広島から初の賞金王へ!競輪・松浦悠士選手
- 2022年12月28日
広島市出身、競輪界のトップレーサー・松浦悠士選手が挑む「KEIRINグランプリ」。
優勝賞金1憶円以上を誇る年末の大一番です。
「お好みワイドひろしま」で競輪の世界を語ってもらいました。
(広島放送局アナウンサー 高木修平)
KEIRINグランプリ 最高の栄誉&優勝賞金1億円以上
NHKでも中継でお伝えする「KEIRINグランプリ」。
毎年12月30日に開催され、競輪のレースとしては最高位に格付けられている大一番です。
全国の約2200人の競輪選手の中で、出場できるのはわずかに9人。
その年に活躍した実績上位選手が集結して年間チャンピオンが決まります。
まずは出場することが競輪選手にとっては最高の栄誉となるレースです。
そして、プロ選手にとってステータスとも言えるのが賞金。
KEIRINグランプリの優勝賞金はなんと1億2380万円です!
広島が生んだスピードスター
今回、4年連続でKEIRINグランプリに出場するのが、
広島市出身の松浦悠士(まつうら・ゆうじ)選手(32)です。
市立広島工業に入学後、自転車競技を開始。
2010年にプロデビューを果たし、
これまで1100回以上レースに出走して、300勝以上をあげています。
GⅠと呼ばれる格付けの高いレースでも3勝。
獲得した賞金は通算で約7億5000万円に達します。
初優勝&初の賞金王を狙う
松浦選手はここ数年で、一気にトップ選手の地位を確立しました。
プロ10年目の2019年に年間獲得賞金が初めて1億円を突破。
その後も獲得賞金は年々上昇しています。
ことし、KEIRINグランプリで初優勝となれば、年間の獲得賞金は約2億8000万円に。
初の年間賞金王のタイトルも視野に入っています。
華やかな一方で、、、危険とも隣り合わせ
華やかな世界に映る一方で、ケガとも隣り合わせ。
競輪では9人の選手が同時に走り、最高スピードは70キロ以上に達します。
高速スピードのまま、選手たちは少しでもいいポジションを取ろうと、激しい接触も生じます。
そのため転倒もつきもの。
叩きつけられるコースの路面はコンクリート。さらに表面はサンドペーパーのようにざらざら。
最大で30度あまりの角度もついていて、転倒すれば谷底へ落下するような状態に。
(松浦さん)
「厳しい勝負の世界なので、レースは常に危険と隣り合わせです。転倒するリスクがあっても攻めていかなければいけない時もあります。すり傷や骨折は日常茶飯事ですし、競輪選手はケガでレースに出場できなければ収入もなくなります」
つかの間の癒しはスイーツ
厳しいレースの世界で消耗する心と体。
つかの間のオフ。
松浦選手の癒しとなっているのが大好物のスイーツです。
(松浦選手)
普段はやはり節制しているので、
オフの時は、たまに好きなものを好きなだけ食べてリフレッシュしています
決戦の時が迫る
松浦選手は12月30日のKEIRINグランプリに向けて、開催地の平塚競輪場(神奈川県)に入りました。
(松浦選手)
「出場するだけでも大変なレース。デビューした時は夢の舞台だった。出場できるだけでも選手になったかいがあったと思っていた。ことしで4回目の出場。そろそろ勝ちたい気持ちは年々強くなってきています。広島にも強い選手がいるということをアピールしたい」
ことしもKEIRINグランプリの模様はNHKでも中継します。
BS1で12月30日(金)午後4時からです。
松浦選手が新年、
広島県出身初のチャンピオンとして広島に戻ってこられることを期待しています!