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【シリーズ 依存症】クレプトマニアとは

2017年10月31日(火)

クレプトマニア(窃盗症)

「クレプトマニア」という依存症を知っていますか?

クレプトマニア(病的窃盗)というのは万引きなどの窃盗行為が止められない心の病です。治療せず悪化してしまうと、犯罪行為だとわかっていながら盗みたい衝動が止められず、繰り返し再犯。その結果、刑務所に幾度も入り、被害者を生み続け、自分自身の人生も台無しにしてしまいます。また盗みをやめられないことに絶望し自死してしまうこともあります。

 

誰にも話せない"盗みグセ" もしかして「依存症」!?

WEBスタッフSです。
今回、このクレプトマニアという言葉を初めて知りました。
中学生のとき、小学校時代の友人に突然誘われ、買い物に出かけた時のことです。ドラッグストアでおしゃべりしながら化粧品を見て回りました。お店に滞在したのは15分くらいでしょうか。
次に行ったカラオケ店で、彼女は鞄から何点もの化粧品を取り出しました。
「え?それ、どうしたの?」
「さっきの店で。Sちゃんみたいな真面目な子と行くと、疑われにくいんだよね。」
そう言って、「戦利品、お礼に分けてあげる」とリップスティックを渡されました。
びっくりした私は、“信じられない!お店に謝りに行きなよ!”と心の中で思うだけで、「ごめん、わたし帰る。これ、要らない。」と言って品を返し、その場から逃げました。
学校も違う彼女とは、それ以来、二度と会いませんでした。

10代半ばでクレプトマニアと診断されることは、ほとんどないそうです。でも、あのまま続けていったら、クレプトマニアになっていたのでは・・・?と。
彼女は貧困家庭だったわけでもなく、商品が欲しかったようには思えませんでした。ゲームのように、盗むこと自体に高揚感をおぼえているかのように見えたのです。

子どもだった私には、ただそこから逃げることしか出来ませんでした。
でも、もしも世の中にもっと「クレプトマニア(窃盗症)」というものが認知されれば、彼女のような人を、ただ非難するのではなく、適切な支援につなげることができるのかもしれません。

 

シリーズ依存症 第二回「罰だけでなく治療を~クレプトマニア(窃盗症)~」は、明日11月1日(水)20:00~放送です。ぜひご覧ください。

ハートネットTVでは、11月に三夜連続で「依存症」を特集します。
『ハートネットTV』 シリーズ依存症 10月31日(火) 第1回 ギャンブル依存症―孤立する当事者と家族―
 11月1日(水) 第2回 クレプトマニア―罰だけでなく治療を―
 11月2日(木) WEB連動企画“チエノバ”“依存症”―家族はどうすればいい?
■ お役立ち情報「依存症・アディクション」
 特設サイト「これって依存症?~“やめたいのにやめられない”あなたへ~」

コメント

私は30代前半で初めて万引きをしました。当時摂食障害で苦しみ今から振り返ると 摂食障害と併発していたのだと思います。シングルマザー、父からのドメスティックバイオレンス 会社での過剰勤務 など原因を探せばいくらでもあります。一時万引きがなぜか収まり万引きを忘れていました。ところが45歳の頃から万引きをするようになり、不倫をし始めたころから寂しさからか 激しく万引きをし始めました。デパートスーパー衣類小物生活用品食品ありとあらゆる物万引き出来る物はとにかく万引きしました。捕まりそうになったら逃げて 万引き出来そうなスーパーに行く。過食症と小野路ように  。同じようにとにかくザクザク万引きする。万引きしたい。今まで高価で買えなかった物を万引きすると嬉しくなる。なぜ私は一生懸命に仕事をして子育てをしてシングルマザーで頑張っているのに、報われない。とずっと思っていました。 うつ病になり友人から家族機能研究所を紹介され カウンセリングを受け、パートナーを探しなさいとアドバイスされ、結婚紹介書にすがる思いで入会。今の主人と結婚して クレプトマニアは治りました。こんな私と結婚してすべてを許してくれる主人に感謝。また3歳のころ私の万引きを止めてくれた息子に感謝と謝罪。今はどうにか生きています。そう、万引きをやめるきっかけはスーパーで警察に捕まったことです。もう二度と捕まりたくはありません。クレプトマニアで悩んでる皆様。愛情を注がれると治る可能性が高いです。どうぞ一人で悩まずカウンセリングを受けてみてください。

投稿:りんご 2018年03月21日(水曜日) 17時55分