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【出演者インタビュー】金子貴俊さん「たとえ制度がなくても周りの人を気にかけられたら」

2015年04月01日(水)

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4月1日放送(4月8日再放送)
スタート“新”セーフティーネット
第2回 声を上げられない困窮者たち
にご出演された金子貴俊さんにメッセージをいただきました。

 

《金子貴俊さんプロフィール》

俳優。これまではテレビなどの報道でしか
日本の「貧困」や「生活困窮」を感じたことがなかった。

 

 

 

――第2回では、声を上げられない困窮者をどう相談につなげるのか、地域の民生委員の力を借りて人海戦術によって困窮者の掘り起しを進めている高知市の事例を紹介しながら考えていきました。収録を終えてどのような感想を持ちましたか。

VTRで紹介した民生委員の方の活動はとてもいいものだなと感じました。お仕事を引退された方は比較的時間に余裕のある場合もありますし、大きな力になると思いましたね。でも、それは必ずしも民生委員である必要はなくて、散歩をしていてよく顔を合わせる人に「こんにちは」と声をかけたりするだけでもつながりのきっかけになると思うんです。そういう意識を持っていただくというのもひとつの手かと思いますね。近所付き合いのなかから、「〇〇さん最近見ないけど、心配だな」というようなかたちで、たとえ制度がなくても気にかけることができたらいいなと思うんですよね。

 

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――番組の後半では、山梨県で食糧支援をしているNPOを紹介しました。新制度の支援メニューから食料支援は外れてしまい、予算が出ず、活動の危機に直面しているというお話でしたが、どのように感じましたか。

寝る所があること、食事をとることというのは生活の基本じゃないですか。そこが安定しないと判断力がなくなってしまうと思うんですよね。そのような状況が続けば、もしかしたら何かの事件につながることもあるかもしれませんし、難しい判断であったとは思いますが、可能であれば生活の基本となっていたものは削らないようにできたらなと感じました。

 

――「スタート“新”セーフティーネット」の放送を通して、視聴者の方にはどのようなことを感じてほしいですか。

たまたま今回の番組を見たという方もいると思います。でも、それは「たまたま見た」という“縁”だと思うんですよ。見たことは偶然かもしれないけど、自分にできることは何かあるかもしれないと考えるきっかけにもなると思うので、行動に移してくれる方が少しでも増えたらうれしいですね。

 

◆2015年4月特集「スタート“新”セーフティーネット」
本放送:夜8時00分~8時29分
再放送:午後1時5分~1時34分

2015年3月31日(火) 第1回 生活困窮者をどう救う?
2015年4月1日(水) 第2回 声を上げられない困窮者たち
2015年4月2日(木) 第3回 私たちにできる 地域づくり(生放送)


◆WEB連載
インタビュールポ「貧困の現場から」

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