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“明日は投票日です” “お忘れなく!” 「スマホで通知」で投票率をあげよう

みなさんは自分が暮らす地域の選挙がいつかわかりますか?知ってて当たり前なのか、言われてみると実は把握していないのか・・・。参院選など大きな選挙ならまだしも、市や町の選挙となるとどうでしょうか。気づけば選挙が終わっていたなんて経験があるかもしれません。
そんなとき、日々使うスマホがもし投票日を教えてくれたら、もっと投票に行きやすくなって投票率が少しでも上がるかもしれない・・・。「1ミリ革命 ~投票率1ミリアップ作戦!~」(6/16放送)の放送で話し合われたこのアイデア、実は今、様々な実践が進んでいます。
(1ミリ革命プロジェクト ディレクター)

1ミリ革命 投票率1ミリアップ作戦!

「スマホで通知」のアイデアが膨らんだ 1ミリーガーの白熱議論はこちら👆

いつもの生活習慣の中で投票日を伝えてみる

「1ミリ革命」の議論に参加してくれたのが、生活習慣の改善や日々の行動を変える研究をする1ミリーガー・長坂剛さん。

長坂さんたちが提供しているサービスの1つが、ダイエットや学習など新しい習慣を身につけたい人がアプリ上で5人1組のチームとなって継続を目指す「三日坊主防止アプリ」。お互いに毎日の成果を報告し合ったりチャットで励まし合えることで、ひとりで努力を続けることが難しいことでもみんなでチカラを合わせれば行動を変えられるというコンセプトです。10代から90代まで、全国で100万人以上が利用をしている人気アプリなのです。

チームで生活習慣の改善を目指すアプリ「みんチャレ」チャットや写真を共有してお互いに励まし合えるのが特徴

またこのアプリには習慣を続けるとコインが貯まっていく機能があり、ゲームのような楽しさがあります。そして貯まったコインはコロナ対策や東日本大震災の復興支援などの寄付に充てることができるのです。
ダイエットや早起きを継続すると世の中の寄付にもつながる・・・。なんだかすごい仕組みです。

長坂剛さん

「大切にしているのは、自分も、周囲も、世の中も良くなる“三方良し”を実現すること。一見関係のないように見えますが自分がより良く生きたいと思うことと世の中を良くしたいということはつながっているんです」

今回、1ミリ革命での議論を受け、長坂さんは投票率を1ミリでもあげるために自分たちも行動を起こそう!と早速このアプリに新しい機能を導入しました。
それが、習慣化をサポートしてくれる猫のキャラクター・にゃんチャレンジャーが投票日をアプリで教えてくれるというもの。チャットボットというAIが自動で会話をしてくれる機能を使って、7/10の参院選投票日の朝に「今日は参議院議員選挙の投票日です!」と発言をしてくれるのです。

選挙の堅苦しいイメージとはほど遠い、かわいすぎるリマインドですね

毎日使うアプリでなじみのあるキャラクターが教えてくれることで、選挙に行くかもしれない人の“あとひと押し”になる効果が期待できると長坂さんはいいます。

長坂剛さん

「にゃんチャレンジャーはユーザーを褒めたり励ましたり応援をする役割なので、このキャラクターに投票日を教えられた人は前向きに投票に行こうと思いやすい。絶対に選挙に行く人でも、絶対に行かない人でもない、行こうという気持ちはあるけど実際の投票行動にまでつながらないような“中間の有権者”の背中を押したい」

全国100万人のユーザーに一斉に通知を行う仕掛けは初の試みとのこと。今後も選挙のたびににゃんチャレンジャーが投票日を伝えれば、徐々に行動を起こす人が増えていくのではと長坂さんは期待しています。

投票に行くのは数年に一度の “特別なこと” なのか、それとも日々の生活の先にある “日常のこと” なのか。長坂さんはそのふたつの側面を切り分けてしまうのではなく、ゆるやかにつなげようという、小さな革命を起こしていると感じました。

ツイッター社もハッシュタグで投票をあと押し

去年の衆院選に実施したときは「#私たちの選挙」「#私たちの一票」を使って1万ツイート以上が投票日までにつぶやかれました。今回は新たに「#投票しました」「#voted」「#Voted」の3種類を追加。実際に投票に行ったことを、共有しやすくしています。

こちらもエンピツやピースマークがかわいいです

単に投票日の日程を通知するのではなく、有名人や知り合いなど身近な存在が投票に行ったツイートが拡散する仕掛け。より自分の関心に近いカタチで選挙があることを知ることができますね。

選挙期間中は有権者だけでなく候補者、政党も様々なツイートをして大盛り上がりするツイッター。一方で自分と異なる考えに対して誹謗中傷がつぶやかれたり、フェイク情報なども飛び交ってしまい、健全なプラットフォームをつくるための課題は数多くあります。

それでも松山さんたちが積極的に行動を起こすのは “選挙は民主主義の根幹を成すものであり、誰もが選挙の会話に参加できる場を作ることが重要” という考えを大切にしているからです。
選挙や政治は話しづらいテーマではなく、安心して自由に会話ができるよう、松山さんらはほかにもオンラインのトークイベントなど様々な取り組みを実践しています。

思えば私も、普段の生活で「投票に行こう」と周囲に直接言うのは少し抵抗があります。
でもSNSを使ってつぶやくだけなら敷居が低く、それが誰かへの通知にもつながれば少しは世の中の役に立ったと思えるかもしれません。多くの人が気軽に参加できる1ミリ革命のアイデアですね。

投票日だけでなく、近くの投票所を教えてくれるサービスまで

投票日だけでなく、投票所を教えることで、投票率アップを目指す取り組みも進んでいます。
ニュースアプリを運営するスマートニュースは、政治や選挙に関するコンテンツが、どの時間に多く読まれているのか、膨大なデータを分析。そこから導き出された “ユーザーが選挙コンテンツを読みたくなる” タイミングに合わせて「期日前投票ができますよ」と通知をするのです。

スマートニュース プッシュ通知画面

そして、プッシュ通知に合わせて提供しているのが「期日前投票所マップ」。
スマートフォンの位置情報をONにしたり、自分の住んでいる自治体を登録すると、近くにある期日前投票所がマップに表示されます。さらに、その投票所のマークをタップすると、開いている時間や必要な持ち物など詳しい情報がわかります。

スマートニュース 参議院選挙特設ページ ※NHKサイトを離れます

投票ナビであなたの意見に近い政党をチェック。候補者や政党の政策、期日前投票マップなどの情報も

近くの期日前投票所がわかったり、受付時間や持ち物などの詳細情報も知ることができます

昨年10月の衆院選に合わせ、このサービスをスタート。外出や通勤通学の帰りなどでも、投票をしてもらうのがねらいです。また、新型コロナウイルスの感染対策としても、投票所が混雑しないよう、期日前投票を促しました。その結果、投票率アップに貢献できたと手応えを感じ、今回の参院選でも、見やすさや情報などをさらに改善したといいます。

徐東輝さん(選挙プロダクト プロジェクトリーダー)

「(衆院選の時には)選挙コンテンツを見てくれた人のうち6%が、期日前投票所マップを見てくれました。ですので、多くの方が、これを見て、期日前投票所に行って下さったと判断しています。『政治に関心はあるけれども投票に行けてない』という方々の投票のハードルを下げる、手に取って触れやすいような情報を渡すことで背中を押してあげるようなものを作っていきたいと思っています」

スマートニュース 選挙プロダクト プロジェクトリーダー 徐東輝さん

投票は基本的に「投票日当日」に、「指定された投票所」へ、「投票所入場券」を持って行く必要があり、なかなか時間が取れない、面倒くさい、忘れてしまった・・・という方も多いと思います。
でも、期日前投票では、住んでいる自治体の、どの期日前投票所でも投票できたり、入場券を持っていなくても、身分証明書を提示すれば、その場で投票できる場所も多いんです。

私たち1ミリ革命チームも、今回のテーマを「投票率アップ」に決めて調べ始めた当初、
期日前投票がどんどんやりやすくなっていることに驚きました。ぜひ投票日当日は行けないな・・・と思っておられる方、お近くの期日前投票所に足を運んでみて下さい。

さらに、 “選挙後” のコンテンツについても検討が始まっています。キーワードは “継続性” です。選挙は残念ながら、その瞬間だけ盛り上がるイベント的な要素が強いため、せっかく今回、コンテンツに触れてくれたユーザーとのつながりが、選挙が終わるとなくなってしまう・・・。そこを改善し、継続的に政治に関心を持ち、投票に行ってもらえるよう、例えば関心を持ったテーマを選挙後もフォローする機能などを入れたり、ユーザーが次に投票できる選挙がいつ来ますよ、というプッシュ通知を続けるなど、継続的なコミュニティーを作っていきたいといいます。

1ミリ革命も “継続性” を大切にしているプロジェクトです。大きな社会課題は、簡単には解決できません・・・。みなさんのアイデアを集め、議論の場を提供し、そこから出た解決の芽を一緒に育てていく・・・。これからも同じ思いを持つ方々や団体と連携を続けていきたいと思います。

将来のネット投票にも親和性あり

行政としてスマホでの通知にいち早く取り組んだのが茨城県つくば市。1ミリ革命に参加してくれたつくば市職員・森祐介さんが主導して、今年リリースした行政情報などを配信するスマホアプリ「つくスマ」で参院選の投開票日までに計4回通知を行います。

期日前投票中に2回、7/10の投票日に朝夕2回の通知を行う

さらに森さんらは選挙の仕組みそのものを大きく変える革命にも挑んでいます。それが「インターネット投票」の実現です。
私たちの取材でも「スマホで簡単に投票ができたらいいのに」という声は多く、もし実現すれば投票率を一気に上がる可能性は高いです。

いつでもどこでもスマホで投票できたらいいのに・・・

しかし現在の公職選挙法では投票は原則決められた用紙に直筆で記入をしなければなりません。つまり法律上インターネット投票はできないのです。
そこで森さんらは法律の規制緩和を受けられる「スーパーシティ型国家戦略特区」という国の制度に立候補。今年4月、見事、特区に選ばれました。
「スーパーシティ」は先端技術・サービスを導入して地域が抱える課題を解決しようという取り組みです。公職選挙法の規制緩和が国から認められ、かつ住民の合意がなされれば、2024年のつくば市長選・市議選での実施も視野に入れているといいます。

今後インターネット投票が実現したときも、ネットやスマホで投票日を知らせる効果は大きいと森さんは考えています。

森祐介さん

「現在はスマホで通知を見てから実際に投票所へ足を運ぶまでに手間や時間がかかる。スマホで投票ができるようになれば通知を見てからそのまま一票を投じられるので、投票を促す効果は格段大きくなるのでは」

秋に予定される茨城県議選では、アプリを使う市民の年齢や住んでいる地域によって通知メッセージを変えるなど、ひとりひとりにより伝わる工夫をしたいとのこと。デジタルであればこうした応用をコストを抑えながら試すことができます。

みんなが投票に行きやすくなるアイデアはまだまだ広がりそうです。「投票日を知らせる」新しいアイデアや、私も取り組んでみたいという方を今後も募集しています。是非コメントをお寄せください。

みんなで1ミリ革命、起こしちゃおうぜ~!