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IUU漁業知っていますか?【インスタ画像でわかりやすく解説】

規制を無視して魚を取る、漁獲量をきちんと報告しないといった違法Illegal・無報告Unreported・無規制Unregulated」で行われる漁業、「IUU漁業」。

海洋の環境を悪化させるだけでなく、船上での人権侵害などいま、世界的な問題になっています。

多くの水産物を輸入している日本にとっても他人事ではありません。IUU漁業でとられた魚は、もう私たちが口にしている可能性もあります。

IUU漁業について考えます。

(NHK「クローズアップ現代」より)

※サムネイルの画像を矢印に沿ってスワイプすると、インスタグラム「地球のミライ」で投稿した画像の続きを見ることができます。

シーフードをめぐる問題とは?

わたしたちが毎日のように食べている「シーフード」。水産庁の水産白書によると、世界の水産資源のうち過剰に漁獲されている資源の割合は3割以上です。ニホンウナギなどは絶滅危惧種とされています。
秋になると「サンマが不漁…」なんていうニュース、耳にすることないですか?
限りある水産資源を守り、これからもシーフードを食べられる状況、すなわち「持続可能な漁業」をするためには漁獲量を把握・管理していく必要があるのですが、いま世界で問題となっているのが「IUU漁業」です。

<IUU漁業とは>

・Illegal違法
国や漁業管理機関の許可なく、または国内法や国際法に違反して行なう漁業(例えば…密漁)

・Unreported無報告
法律や規則に違反し、報告が行われていない、または虚偽の報告を行なう漁業

・Unregulated無規制
無国籍または当事国以外の船舶が、規則および海洋資源の保全管理措置に従わずにおこなう漁業

IUU漁業は水産資源の持続可能利用に対する深刻な脅威であり、SDGsの目標14に関連し、国際社会の共通の課題であること。その問題に加え、人権団体に“奴隷労働”とも指摘される人権問題が発生しています。
現に、多くの人が不当な労働を強いられたという事実が。私たちが食べているシーフードは不当な労働でとられたものかもしれません。
NGOには、海の上で不当な労働を強いられた乗組員から相次いで相談が寄せられています。

労働保護ネットワーク パティマ・タンプチャヤクル代表

「(乗組員たちは)3日間一睡もせず、おびえながら働かされています。薬物に手を出さざるをえなかったり、アルコールに依存する人もいます。
乗組員たちは『どうして自分たちの命は、市場で売られている魚より安いのか』とよく嘆いています」

食卓に欠かすことのできないシーフード。いま、衝撃的な事実が指摘されています。
それは、人身売買などで集められた労働乗組員が過酷な環境で働かされていること。人権保護団体などから”奴隷労働”とも指摘される問題です。

乗組員の声から、世界的な問題になっているシーフードの”闇”について考えます。

インスタグラムでも画像を公開中

インスタグラム「地球のミライ」では、環境問題や気候変動のほかSDGsの達成に向け、いま課題になっていることを写真やグラフィックで紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。
インスタグラム「地球のミライ」※NHKサイトを離れます

インスタグラム「地球のミライ」はこちらから※NHKサイトを離れます

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