先月、中国の天津で起きた大規模な爆発。160人以上が死亡する大惨事となった。事件から1か月たった今も、爆発の原因は特定されていない。「原因は危険物のずさんな管理を見逃した行政と企業との癒着だ」、「安全だという政府の発表は信じられない」、市民の間には、今も政府への不満、安全性への不安が広がっている。地元政府は爆発現場の跡地に公園を建設する計画を発表。「原因究明が先だ」「行方不明者がいるのに公園を作るのか」と批判が相次いでいる。爆発現場は港に近く、日本など外資系企業の工場などが立ち並ぶ地区。操業を再開した日系電気機器部品メーカーでは、十分な情報がない中、従業員の不安をどう解消するか、対応に追われている。爆発の現場では何が起きていたのか。日系企業は、リスクにどう向き合おうとしているのか。爆発事故から浮かび上がる中国社会のひずみに迫る。
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