今、中国で子どもの誘拐が大きな社会問題になっている。行方不明になる子どもは年間20万人といわれ、犯罪組織に誘拐され、農村部に労働の担い手や後継ぎとして売られるケースが多いとみられる。農村部では老後の社会保障がぜい弱で、老後の支え手として子どもを買うのだという。経済発展から取り残された貧しい農村が生み出す子どもの誘拐。息子を誘拐された父親は、インターネットで情報提供を呼びかけるとともに、自ら各地を回ってわが子を探し続けている。番組では、誘拐された子どもたちの“その後”と、誘拐根絶に乗り出したNGOの取り組みなどを取材。中国社会に広がる歪みの背景を浮き彫りにする。
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