「重労働で低賃金」と言われ、慢性的な人手不足が続く介護業界。人が足りずサービス休止や閉鎖に追い込まれる施設も出ている。介護報酬引き下げも始まり、いかに継続的に人材を確保するかは現場の死活問題となっている。こうした中、給与や昇進など処遇を改善させることで長年の課題を克服しようとする介護施設が次々と現れている。専門性を評価する6段階のキャリアパスシステムを導入、昇進次第では年収600万円も可能にすることで正職員の離職を防ぐ取り組みを始めた兵庫の社会福祉法人。窓ふきや庭の手入れなど、介護保険は使えないがニーズのあるサービスを有料で提供することで、ヘルパーの時給を大幅に上げた東京のNPO。他にも、夜勤専門の職員を採用し大量離職をストップさせた取り組みなど、効果をあげつつある様々な待遇改善の実践例を紹介し、持続可能な介護保険体制へのヒントについて考える。
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