13億の人口と人件費の安さを背景に”世界の工場”として急成長を遂げ、世界経済を支えてきた中国。その変化と影響について2回シリーズで伝える。第1回のテーマは「変わる中国の成長戦略」。これまでアパレルなど労働集約型の産業への誘致を積極的に進め、法人税の減免など優遇策をとってきた中国だが、今、その方針を見直し、ハイテク産業などに絞った”外資の選別”を始めているのだ。その背景には、労働者の賃金が上がらないことへの不満や外資から国内企業への技術移転を進めようとする狙いがある。一方でこれまで沿岸部に集中していた工場を内陸部へと移転させ、「地域格差」を埋めようという動きも加速している。これまで世界経済を支えてきた中国の成長戦略の変化は、中国に進出した外資や国内企業に大きな影響を与えている。変貌する”世界の工場”中国の今を現場からリポートする。
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