今、女性の間で「眠れない症候群」が広がっている。医学的には不眠症ではなくても、時間に追われる生活や仕事のストレスから、十分な睡眠が取れず、自分は「不眠症かもしれない」と不安に思う人が急増しているのだ。製薬会社各社から、医師の処方箋なしで購入できる「睡眠改善薬」という薬が相次いで発売され、予想の4倍近い売れ行きを示した。女性たちの睡眠に対する不安は、健康志向が高く、不眠に対する恐怖心が強いことが背景にあると言われる。こうした中、研究機関が睡眠指導にあたる人材を育成したり、教育現場で睡眠を授業に取り入れるなど、不眠症予備軍を減らそうという動きも始まっている。女性を中心に増えている睡眠不安の実態と、動き始めた不眠予防の取り組みを伝える。
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