中学3年生の息子を虐待し、飢え死にする寸前まで放置したとして、父親とその内縁の妻が逮捕された大阪・岸和田の事件は、中学生も虐待の深刻な被害者になることを浮き彫りにした。
全国の児童相談所に寄せられる中高生の虐待の相談件数は全体の10%余りだが、その背後には潜在的な虐待の被害者が数多くいると見られる。
中学生の場合、虐待が不登校や非行といった問題行動に埋もれてしまい発見しにくくなっているケースが多いことに加え、虐待を受けている本人がその事実をなかなか口にしないため表面化せず見過ごされたままになっているからだ。
中学生を虐待からどう守るのか、大阪の事件を手がかりに考えていく。
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