2月26日、JR西日本の新幹線運転士が業務中に居眠りをして、270キロでおよそ8分間走り、岡山駅で停止位置を誤るという事件が起きた。
一歩間違えば大事故につながりかねなかったこの事件の原因は、睡眠時無呼吸症候群。これは、睡眠中にたびたび呼吸が止まるため熟睡できず、日中に眠気で集中力が減退し、本人の自覚がないまま居眠りをしてしまうという病気である。国内の潜在的な患者は200万人もいると言われているが、これまでは大きな問題とされてこなかった。しかし、最近の研究で、無呼吸症の事故率が患者でない人の倍以上になる事が判り、アメリカなどを中心に、睡眠障害が様々な社会的な損失に結びつく大問題であるという認識が広まりつつある。
一足先に国を挙げて睡眠障害対策に乗り出したアメリカの事例や、ようやく始まった日本企業の取り組みを検証し、睡眠時無呼吸症候群への対策を考える。
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