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【誕生秘話】きっかけは学生の“グサッ”と刺さるひと言

~愛が詰まった「好きを叫ぶラジオ」ができるまで~
  • 2023年03月09日

記事の内容

▼制作のきっかけは学生の“グサッと刺さる”ひと言
▼制作過程で気づいた大事なこと

「好きで、人生を語れ!」

を合言葉に、福島県にゆかりの学生が自分の好きなことを語り尽くすプレゼン型ラジオ番組「好きを叫ぶラジオ」。番組では大学生3人が愛してやまない“推しコンテンツ”をそれぞれが考えた演出方法で全力で熱弁しました。
学生たちが語ったのは「競馬」「ゲーム機」「アニメラジオ」とディープな話題の数々・・・
思わずクスッと笑える50分番組です。ゲストは声優の古賀葵さん。番組では古賀さんが好きな「マンホール」について熱く語る場面も。熱気たっぷりの収録でしたが実はこのラジオ番組、NHKに勤める私(須藤)の心に“グサッと刺さる”学生のひと言をきっかけに生まれました・・・。

笑う私とゲストの古賀葵さん
しかし、番組制作は意外な始まり方で・・・

私の心にグサッ!

NHK福島のラジオ番組「こでらんに5next」では県内各地の大学生が出演して大学の面白い話題や活動を学生自身が紹介しています。去年、番組に出てくれた1人の大学生が福島大学3年の大谷雄哉(おおたにゆうや)さんでした。番組終了後、彼から思いもよらぬ言葉をかけられます。

福島大学3年 大谷雄哉さん
ラジオ番組制作をサポートしてくれた1人

~「こでらんに5next」放送終了後 ~

須藤

お疲れ様でした!やってみてどうだった?

大谷さん

ありがとうございました!
楽しかったです。でも・・・

大谷さん

NHKのラジオっていつも特別な学生を取り上げるじゃないですか?
そんなに特別な学生ばかりじゃないですし、正直身近に感じられないです。
逆に「等身大の学生の話」も面白いんじゃないですか?

須藤

(無言・・・)

大谷さん

僕にアイデアがあるんで、まとめて須藤さんに送りますね。

須藤

おー!待ってます!

数日後・・・・

一通のメールが届きました。届いた企画書は彼が好きな本について語るコーナーでした。
A4の紙いっぱいに4ページに渡って好きなことについて書いてありました。

大谷さんの企画書
学生から企画書をもらったのは初めてのことでした。
大谷さん

何か特殊なことをしている大学生を主に取材しているが、実際には少ない。普通一般で勉強を頑張り、趣味を楽しむ「等身大の大学生」を取り扱うべき!

熱量たっぷりの提案を見て「熱量をみんなで楽しむ番組を作ってみたい!」と考えた私。
「好きなことを存分に語り尽くす番組作らない?」と2人で番組参加者を募集したところ、大谷さんと私の周りには好きなことに熱中する各地の大学生たちが集まり「好きを叫ぶラジオ」が誕生しました。
ラジオ番組収録の前にはそれぞれがプレゼン内容を考え、オンラインで何度も練習をしながら本番までプレゼンの質を高めていきました。これまで番組に携わってくれた学生は20人以上に上ります。
学生たちの熱意なしには生まれなかった番組です。

「好き」はあすを生きる活力になる

これは番組の最後に出演した学生と古賀葵さんが話していた言葉です。
好きなことを互いに話すことで温かい気持ちになれる、そしてお互いの好きなことを尊重し合える空間はとても素敵だと収録中に再認識しました。
そして今回のように制作のヒントは何気なく過ごしている日常にあるのだと感じました。
NHK福島は若い世代のみなさんの声を聴きながら、そして力を借りながら今後も番組作りをしていきます。

「競馬」を熱弁
ゲーム機の美学語る
アニメラジオ愛を存分に発揮
収録後の集合写真(学生たちと古賀葵さんと私)
学生たちはやりきったいい表情をしていました。
  • 須藤健吾

    NHK福島局アナウンサー

    須藤健吾

    茨城県出身。学生時代を仙台市で過ごす。初任地・福島は3年目。好きなものは「土偶」で、最近図録を買って読んでいます。

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