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福井の人気観光地は恐竜博物館だけじゃない!大野で体験 化石発掘

2023年10月20日放送 福井ザクザク!掘らナイト「加藤諒さんが行く 体感!福井の魅力再発見の旅」①
  • 2023年11月07日

    2024年3月、いよいよ福井に新幹線がやってきます。訪れる人はおよそ78万人増えるといわれるなかで、ひと足早く福井にやってきたのは俳優の加藤諒さんです。2回にわたってお伝えする福井の魅力を再発見する旅。前半は、福井を知るうえで欠かせない“恐竜”にまつわるスポットを訪ねました。

    家族連れに大人気 化石の発掘体験

    加藤さんと一緒に訪れたのは、大野市にある化石発掘が体験できる施設「大野市化石発掘体験センター HOROSSA!(ホロッサ)」です。

    ジュラ紀や白亜紀など幅広い時代の化石を発掘することができます。手ぶらで気軽に訪れて、実際に化石を発見できることも多いと、家族連れなどに人気となっています。

    学芸員 酒井佑輔さん/ 加藤諒さん/大谷舞風アナウンサー

    案内をしてくれたのは、学芸員の酒井佑輔さんです。今回狙うのはこちらの化石!

    アンモナイトの化石
    加藤諒さん

    うわ!化石だー!化石ってのは分かるんですが、これなんの化石ですか?

    学芸員
    酒井佑輔さん

    これは、アンモナイトです。

    アンモナイトは、よく博物館でも見かけたりしますよね!

    恐竜時代のジュラ紀という時代のアンモナイトになるんですが、その発掘ができます。

    “アンモナイトの街” 大野市

    実は大野市、新種のアンモナイトがいくつも見つかっているという“アンモナイトの街”です。この施設で新たに見つかった2つの大型アンモナイトも、新種ではないかと現在研究が進められているのだそうです。

    大谷舞風
    アナウンサー

    もしかしたら加藤さんも発見、発掘できるかも!

    加藤諒さん

    できちゃうかな?

    ということで・・・

    /がんばろっさ!\ /お~~~~!\

    発掘体験スタートです!

    狙うはアンモナイト!結果は・・・

    加藤さん、さっそく岩を砕いていきます。コツコツと岩を割ること10個あまり、そのとき・・・ !

    学芸員
    酒井佑輔さん

    あ!!!

    加藤諒さん

    え? え? え? え? え?

    アンモナイトではないんですが・・・これは木の化石ですね。

    加藤さんが発掘したのは「木の化石」です。

    学芸員
    酒井佑輔さん

    恐竜時代の海を旅した木の一部が、この海底に眠ったものですね。

    加藤諒さん

    すごい!恐竜と一緒に過ごしてた木が、今ここにあるってなんかロマンがつまってますね。

    1億6千万年ぐらい・・・

    え!億千万の~♪♪

    そうですそうです(笑)

    加藤さん、さらなる大物発掘を目指して岩を割ること15分。

    学芸員
    酒井佑輔さん

    お!!!!!!

    加藤諒さん

    え?

    一応アンモナイトですね。

    え!?アンモナイト!

    小さな筋の部分がアンモナイトの化石

    ついに大アタリ!アンモナイトを掘り当てちゃいました。“かけら”ではありますが、れっきとしたアンモナイトの化石です。加藤さん、40分ほどの発掘で3つの化石を見つけることができました。

    加藤さんが見つけた3つの化石

    加藤 諒さん
    肉体労働的な達成感もあるし、見つけたときの快感みたいなのがすごく楽しかったです。

    化石の岩はどこから?

    ところで発掘体験ができるたくさんの岩。どこから来ているか知っていますか?

    学芸員の酒井さんが案内してくれたのは、福井県と長野県を結ぶ中部縦貫自動車道のトンネル建設現場です。

    化石が眠る地層を爆破してトンネルを掘り進めています。ここで出た岩石を発掘体験に使っているんです。

    現場で作業する
    髙木将光さん

    このトンネルは延長が2550mあります。九頭竜ダムのですね、手前のところにトンネルが抜けていくようになります。

    加藤諒さん

    実際に化石を見つけられましたか?

    ちょこちょこ見ております。これがですね、今の私たちが掘ってるトンネルの所で出てきたシダ類の植物の化石になります。

    トンネル工事のリーフレットより

    こちらは、トンネル建設現場で見つかったというシダの葉の化石です。大規模なトンネル工事が化石の埋まる地層にあたることは珍しいそうで、ビッグプロジェクトとして世界の地質学者たちからも注目されています。

    学芸員 酒井佑輔さん
    取りこぼしなく見つかってるわけではないと思うんです。すでにもう道路の一部になっている化石たちもいると思うんですけども、道路ができてそこを走る人たちには「ここは恐竜とか化石が埋まってる道の上を走ってるんだな」っていう、そんな恐竜ロードみたいな気持ちになって、ドライブとかに来てもらえるといいかなと思っています。

    恐竜にあなたの名前がつくかも?

    化石が眠る地層のトンネル掘削工事は来年 3 月頃には終わってしまいますが、酒井さんによると岩を大量にストックしていて、向こう 30 年は発掘体験が楽しめるといいます。

    体験で化石を発見した場合、持ち帰れるものは決まっています。葉っぱや貝類などの化石は持ち帰り可能ですが、アンモナイトや恐竜の化石などが出た場合は、研究の対象となるため、施設で預かることになります。その代わり、もしもそれが新種なら、自分で名前が付けられるかも・・・?皆さんも、足を運んでみてはいかがでしょうか。

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