松本

長野県
2017年6月16日 放送

国宝・松本城を中心とした長野県の旧城下町、松本市。四方八方を北アルプスに囲まれ、多くの河川が流れ込む扇状地で、古くから豊富な地下水を利用してコメや果物などの農作物が作られてきた。城下町としての歴史は戦国時代、豊臣秀吉に仕えた信濃の国の守護、小笠原氏一族が城を築いたことに始まる。以降、城主が次々と替わる中で城下町が整備され一大商業地として栄えてきた。その中で育まれてきたのがこの地ならではの歴史や伝統文化。特に戦後、松本市は「岳都」、「学都」、「楽都」の、「三つのガク都」として発展してきた歴史を持つ。岳都は、周囲を自然豊かな山に囲まれ、多くのアルピニストが訪れる山の玄関口であったこと。学都は、明治初期、文明開化の中で開校した旧開智学校などにみられるように、学校教育に力を入れてきたこと。そして楽都は、楽器を作るのに適した豊かな森林資源や気候風土とともに、音楽教育や市民の音楽活動が熱心に行われてきたことがその言われだ。4月、ようやく遅い春が訪れようとしている松本を巡り、この地で培われてきた文化、人々の暮らしを見つめる。

紹介したトピックス
旅のとっておき

松本を担当しましたディレクターの河合と申します。今回は、信州松本のちょっと遅い春を巡り、その中に秘められている土地の歴史や受け継がれる思いなどをご紹介させて頂きました。番組の取材にご協力頂いた皆様、お忙しい中本当にありがとうございました。こちらでは、番組で紹介しきれなかった松本の“水の恵み”についてご紹介したいと思います。続きを読む

ポスター
松本
[写真] 油谷勝海
[写真協力] 鳥羽𠮷人/松本民芸家具
[写真提供] 松本山雅FC
Page Top