NHK杯全国高校放送コンテスト

第70回 コンテストリポート

70回を記念して、決勝当日のNHKホールで研究発表の代表校2校が発表を行いました。
代表校は発表校同士の投票によって選ばれました。発表を終えた代表校の皆さんにインタビューしました!

校内放送研究発表会・代表校

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成田高等学校(千葉県)
作品「生徒主体の合同研修会運営」
代表 野上翔吾さん(2年)、神林駿太さん(3年)、石川志門さん(2年)

野上翔吾さん:ほかの学校があまりやっていない問いかけをするなど、しゃべりかたを工夫しました。チャレンジングではありましたが、発表を聞いてくださった皆さんからざわめきや笑顔などの反応が返ってきたので、狙い通りでうれしかったです。ほかの学校の発表が見られたのもよい経験になりました。それぞれの科学的な視点を集めたらすごいことになるんじゃないかと思うほど、深いものを感じました。

神林駿太さん:スライド制作をメインで担当しました。どうやったら分かりやすくなるか、発表との連携を考えながら作っていきました。全国大会に進むことになり、発表の完成度を高めるためにスライドも作り直しましたが、そうやって携わらせていただいてうれしかったです。今回は初めての研究発表でしたが、全国大会の交流会で他校の人たちからいろんな話が聞けたので、これからの活動に生かしていければと思います。

石川志門さん:僕は発表の際のスライド送りをしました。全国大会に進めることになり、神林さんがスライドをさらに分かりやすく作り直してくれました。結果的にスライド送りのボタンを押す手間も増え、タイミングが際どい部分もあったため、どうやったらスムーズにできるかと考え、本番では2人の口元を意識するようにしました。2人には画面を見ずに話してもらうよう相談し、スムーズに発表することができました。

校内放送研究発表会・代表校

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市立札幌新川高等学校(北海道)
作品「滑らかな映像を撮影しよう!」
代表 井上優磨さん(3年)、永川颯雅さん(3年)

井上優磨さん:発表した「滑らかな映像を撮影しよう!」は、誰でもかんたんに滑らかなパン撮影ができる方法を紹介するために180回実験を繰り返しました。苦労したのは実験を重ねるごとに映像の処理が重くなってしまったことです。同時に何十本もの動画を再生している状態なのでパソコンにずいぶん負荷がかかり、たびたびフリーズしていました。
それでも2年連続、全国大会に同じメンバーで出場して決勝で発表できたことが本当にうれしかったです。ただ、後輩たちは研究発表にほとんど携わっていなかったので、ここからは制作方法を含め、しっかり伝えていきたいと思っています。

永川颯雅さん:まさか代表校に選ばれるとは思っていませんでした。他校の研究発表を見ても我々では思いつかないような内容が多く、すごいなと思っていたんです。だから代表校が発表されたときは「あれ北海道?」「うちの学校?」という感じで驚きました。
パン撮影の実験は、スピードを一定にするために力を入れる向きを変化させたり、一方向に押してみたりと思いついた順に繰り返しました。その過程でカメラを引くひもをふつうのものからゴムひもに変えたのですが、最終的に紹介したヘアゴムにいたるまでには輪ゴムなどでも実験しました。
僕らは3年生なので、これからやるべき大きな仕事は後輩たちへの指導。しっかり技術を引き継いでいこうと思っています。