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「山女日記」 山案内人のブログ その1

 こんにちは。

私は長野県白馬村で白馬山案内人組合の監事をしている降籏義道と申します。

 

今回、湊かなえさん原作 プレミアムドラマ「山女日記」の撮影で

登山指導としてお手伝いさせてもらうことになりました。

そこで私なりの感想と撮影現場のレポートをしたいと思います。

 

第1回と第2回は新潟県にある妙高山火打山が舞台になります。

この山は登ってしまえば美しい湿原があり自然が作り上げた見事な景色を見ることが出来ます。

situgenkaranozomu.jpg
↑高層湿原の「天狗の庭」から望む火打山

 

ただドラマの撮影となるとそんな美しさに浸っているわけにはいきません。

スタッフの中には山が初めてだと言う方もいらっしゃるし、

重い機材の運搬をどうするかなど大きな課題が山積です。

 

登山口からは若干の足場の悪いところもあり

山小屋まで5時間の移動はスタッフに大きな負担がかかります。

そこでドラマを撮影する、それはとてつもないことだと思い、

私としては妙高山と火打山をお勧めしませんでした。

 

プロデューサーの方も撮影地の変更を検討したそうですが、

この妙高山・火打山は原作者の湊さんが初めて登山をされた山で、

この「山女日記」をお書きになるきっかけになった山だと知らされ、

それでは何とかこの山で撮影出来るようにしなければと考え直し、体制を組むことにしました。

 

まず、スタッフの登り下りを少しでも楽にしようと荷物の軽量化をするため必要備品の厳選を促しました。

しかし、撮影には電気がかかせません。山小屋は少量の電気はありますが

カメラや照明機材のバッテリー充電などの為には山小屋の発電機では足りません。

仕方なく発電機を持参しようということになり、山に上げる荷物も増えるばかり。

そこで我々の山案内人の仲間や地元妙高市の山岳会のメンバーを集め、歩荷チームを編成し運び上げました。

bokateam.jpg

↑高谷池山荘前で、歩荷チームと記念撮影

 

もう一つの試練が待っていました。

この撮影の為に山に入る日、台風の接近が伝えられておりました。

いつ山に登るか、私に決断をせまられました。

 

そこで台風の接近に伴う前触れの雨は我慢して登り、

山小屋で寝ている間に台風をやり過ごそうと考え山に入りました。

その作戦は見事成功し翌日の朝は少し雨は残ったものの撮影スケジュールに影響なくスタートできました。

amenikuwaete.jpg

↑本物の雨に加えて散水して撮影している様子

 

安全を第一に考え撮影スタッフを如何に効率よく仕事をしてもらえるかが私の仕事です。

今後も撮影の様子などレポートしていきますので、お楽しみに。

 ropesidou.JPG

↑ロープ指導を受ける工藤さん

 

 

プレミアムよるドラマ「山女日記~女たちは頂を目指して~」

第2回『高嶺の花〜妙高山・火打山』

11月13日(日)夜10時からBSプレミアムで放送。

第1回再放送は

11月12日(土)夜11時45分からBSプレミアムで。

お見逃し無く!

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投稿者:スタッフ | 投稿時間:17:00 | カテゴリ:山女日記~女たちは頂きを目指して~

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