「結婚」や「家事分担」に関する男女の意識の違い
~ISSP国際比較調査(家庭と男女の役割)・日本の結果から~
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NHK放送文化研究所は、国際比較調査の一環として、2012年11月から12月にかけて「家庭と男女の役割」をテーマに世論調査を実施した。各国の結果が出そろって比較ができるようになるのは数年後で、今回は日本の結果のみを報告する。
調査結果からは▽「結婚している人のほうが幸せ」と考える人は男性より女性で少ない▽母親は「子どもが小学校入学前は家にいて入学後はパートタイムで働く」というスタイルがよいと考える男女が多い▽家事分担の割合が夫に比べて「かなり多い」という女性が半数近くいることなどが明らかになった。
また、働いている女性に、家事分担に関する「不公平感」や子どもを持つことについての「負担感」が強い傾向があることも分かった。
夫の家事時間が長くなるほど「結婚している人のほうが幸せ」と思わない女性が減少する傾向があることも読み取れ、家事に関する夫の協力の度合いが、結婚に対する意識に影響している可能性が示唆された。