個人視聴率調査

幼児はテレビをどう見ているか

~2012年6月「幼児視聴率調査」から~

2012年6月に実施した「幼児視聴率調査」の結果から、幼児のテレビ視聴の現状について報告します。調査は、東京30キロ圏に住む2~6歳の幼児1,000人を調査相手として、6月11日(月)~6月17日(日)の1週間実施しました。

幼児が1日にテレビを見る時間は1時間53分(週平均)で、前年(2時間7分)よりも減少しました。視聴の減少は夕方から夜間にかけての時間帯で、特に民放の下降が大きくなっています。この背景として本調査からは、ビデオの再生時間がやや増加したことと、短時間視聴の母親が増加したことが考えられます。

調査をした1週間に、少しでもその局を見た割合(週間接触者率)をみると、Eテレは72.6%と最も高く、次いでフジテレビ、NTV、テレビ朝日となっています。前年と比べると、総合テレビは増加しましたが、Eテレ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京は減少しています。

また、幼児がテレビをよく見る時間帯は朝と夕方から夜にかけてで、番組では「サザエさん」「ちびまる子ちゃん」など民放のアニメ番組と、「おかあさんといっしょ」「みいつけた!」などEテレの幼児向け番組がよく見られました。

世論調査部 関根智江