個人視聴率調査

減少した“幼児のテレビ視聴時間”

~平成19年6月「幼児視聴率調査」から~

6月に実施した「幼児視聴率調査」の結果から、2~6歳の幼児のテレビ視聴の現状について報告します。「幼児視聴率調査」は、教育テレビで幼児向け番組の集中編成が始まった1990年以降ほぼ毎年調査しているもので、今年は、東京30キロ圏の幼児1,000人を対象に、6月4日(月)~6月10日(日)の1週間実施しました。

2~6歳の幼児が1日にテレビを見る時間は2時間(週平均)で、前年2時間19分と比べ減少しています。年齢別にみると、2歳、3歳が前年より30分以上減少し、それぞれ1時間47分、1時間49分となり、2時間を超える4~6歳に比べ短くなっています。幼児全体の視聴時間の減少は、この2歳、3歳という低年齢での減少を反映しているものと考えられます。

幼児がテレビをよく見る時間帯は朝と夕方から夜にかけてで、いずれも幼児向け番組とアニメ番組が放送されている時間帯です。よく見ている番組は、「Yes!プリキュア5」や「サザエさん」など民放のアニメ番組と、「にほんごであそぼ」、「いないいないばあっ!」など教育テレビの幼児向け番組です。特に2歳では、よく見ている上位10番組すべてが教育テレビの番組です。

幼児の特徴としてビデオ利用が盛んなことがあります。週平均1日あたりのビデオ利用時間は36分で、なかでも2歳は48分とよくビデオを利用しています。

専任研究員 増田智子