生活時間調査

浸透するタイムシフト視聴の現在

~「メディア利用の生活時間調査」から①~

テレビ番組を録画して見るタイムシフト視聴や、パソコンや携帯電話によるインターネット利用の具体的内容の実態を明らかにするために、2012年3月4日(日)・5日(月)に「メディア利用の生活時間調査」を実施した。その結果を2回に分けて報告する。第1回目は、ハードディスクレコーダーの普及で人びとに浸透するタイムシフト視聴の実態を紹介する。主な結果は以下のとおりである。

①“タイムシフト”視聴をする人の割合は月曜17%、日曜22%、全員で平均した時間量は月曜19分、日曜28分で、テレビ番組を“リアルタイム”で見る人の割合や時間量に比べて少ない。

②時間量では“リアルタイム”と“タイムシフト”は9対1である。 “タイムシフト”視聴をする人は“リアルタイム”視聴もする人がほとんどで、“タイムシフト”だけでテレビ番組を見るという人は3%である。

③1日の中でいつ“タイムシフト”視聴がされているのかをみると、月曜・日曜とも夜間21時台などでは3~4%とゆるやかなピークがみられた。日曜では日中も割合は高めで、女40代では午後に“リアルタイム”と“タイムシフト”は同程度という時間帯もみられた。

④“タイムシフト”は「自宅外」の視聴時間はほとんどない。「ながら」視聴の割合は全視聴時間の3割弱であり、“リアルタイム”に比べるとやや低めであった。

世論調査部  諸藤絵美