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最近気になる放送用語

「女子」は何歳まで?

「女子」ということばは、何歳ぐらいまでの人を指すのでしょうか。

調査をした結果では、「高校生まで」という回答がもっとも多くなりました。ただし、年代によってやや様子が異なります。

解説

最近、「女子力」「女子飲み」「30代女子」などといった新語に対して違和感を覚えるという意見がしばしば寄せられ、新聞の投書欄にも見られます(例えば毎日新聞(東京)09.10/21朝刊)。

まず「女子」という言い方には、「女子バレー」「女子行員」「女子トイレ」のように、もともと年齢とはさほど関係のない使い方も一般には使われています。その一方で、この「女子」ということばが一種の「学生・学校(限定)用語」であるという位置づけの用法がこれまで広く用いられてきています。おそらく、学校生活を通して「女子・男子」という言い方を頻繁にするのに、社会に出ると急に使わなくなるということから、「『女子』は学生用語」という認識が強くなるのでしょう。

「女子・男子」は、「女子」は何歳ぐらいまでの人に対して使えることばかということについて、インターネット上でアンケートをおこなってみました(2009年8~9月実施、695人回答)。この結果、すべての年代層にわたって「『女子』は高校生まで」という答えが一番多く見られました。ただし、 30代の人たちはほかに比べてやや異なる回答分布になっていました。

2位の「20歳以下」と「何歳でもかまわない」の回答は全体としてほとんど同じ程度なのですが、30代は「何歳でもかまわない」がやや多く、20%を超えているのです。少々大げさに表せば、新しい用法(=「『女子』の脱学生用語化」)が30代を中心に起こっていると言えるかもしれません。

放送での使用には気を使うべきですが、プライベートな場面では話が別です。もし、気心の通じた仲間どうしでの「ガールズトーク」で「女子的にはさー、」なんて言いながら盛り上がることでつかの間でも元気になれるのなら、こんな安上がりなリフレッシュ法はないと40代のぼくなどは思うのですが、どうでしょうか。

「女子は・・・」(アンケート)

(メディア研究部・放送用語 塩田雄大)