最近気になる放送用語

紅白帽? 赤白帽?

小学校で運動会のときにかぶる帽子は、「紅白帽」でしょうか、「赤白帽」でしょうか。

地域・年代による差がありますが、全国的には「赤白帽(あかしろぼう)」が多いことが調査結果からわかりました。

解説

NHK放送文化研究所では、この帽子の呼び名についてウェブ上でアンケートをおこないました(2006年12月~2007年1月、1748人回答)。体育や運動会のときにかぶる帽子について、通っていた学校での呼び名を尋ねたものです。

まず全体としては、紅白帽(こうはくぼう)29%・赤白帽(あかしろぼう)60%と、赤白帽のほうが多い結果になりました。ただし地域による差が大きく、それぞれの回答者が通っていた小学校の地域別に集計してみると、紅白帽は東日本、特に北海道・東北で多く使われていることばであることがわかりました。

また年代別には、赤白帽は若い年代になるほど多く回答されました。今後、赤白帽が使われる割合はもっと増えてゆくものと予想されます。

なお、紅白帽・赤白帽のほかに、体育帽など、地域によってさまざまな呼び名があるようです。そもそも帽子の裏表が赤と白ではなく、別の配色のところもあります。

放送で使う場合には、ローカル放送では地元での呼び名を優先し、全国放送では「赤白帽」と言う、というのも1つの方法ではないでしょうか。

紅白帽? 赤白帽?(ウェブ上アンケート、1,748人回答) 赤白帽(ウェブ上アンケート)

(メディア研究部・放送用語 塩田雄大)