「愛煙家?」
2000.07.01
「愛煙家」という表現は、問題があるという指摘を受けましたが。
問題がある場合と、そうでない場合とがあります。
解説
漢字から見たこのことばの意味は、「たばこが好きな人 」ということになります。
しかし、たばこを吸っている人のなかには、たばこが好きなわけではなくて、やめたくてもやめられずにしかたなく吸っている人もいるのだ、という意見が一部にあります。
この考えからすると、たばこを吸う人(=喫煙者)全員を「愛煙家」とひとくくりに呼ぶことは、ふさわしくありません。
ただし、「しかたなく吸っている人」がいるのと同時に「好きで吸っている人」もいることも事実でしょう。ですから、ある特定の個人が本当に「たばこ好き」であれば、その人を「愛煙家」と呼ぶことは問題ないはずです。
つまり、たばこを吸う人のなかには「愛煙家」と「そうでない人」とがいる、ということになります。
最近では、「卒煙」ということばも出てくるなど、たばこをめぐる認識が過去とは変わりつつあります。表現にも気を配る必要があるでしょう。