放送現場の疑問・視聴者の疑問

競走馬の「馬主」は「ウマヌシ」?「バヌシ」?

競走馬など馬の所有者である「馬主」は、[ウマヌシ][バヌシ]など幾つかの読み方がありますが、放送では、どのように読んでいるのでしょうか。

原則として[ウマヌシ]と読んでいます。

解説

「馬主」には[ウマヌシ]のほか[バシュ][バヌシ]の読み方があります。

このうち、[ウマヌシ]の読みが一般的で耳で聞いてわかりやすいうえ、日本中央競馬会でも「馬主」の読み方を[ウマヌシ]に統一しています。また、かつて「きゅう務員」を「馬手(ばしゅ)」と呼んでいたこともあり、「馬主」を[バシュ]と呼んだ場合、混同するおそれがあります。こうしたことから、競馬中継などの放送では「馬主」を原則として[ウマヌシ]と読んでいます。

(『日本語発音アクセント辞典』P83,721、 『ことばのハンドブック』P20参照)

「ダービーの蹄馳け来るラジオの中」(富永 寒四郎)

(メディア研究部・放送用語 豊島 秀雄)