放送現場の疑問・視聴者の疑問

「K点」は、なんの略語?

2月末のノルディック・スキー世界選手権ジャンプ・ノーマルヒルで、「日本勢がメダル独占」と伝えられていました。このジャンプ競技の放送でよく出てくる「K点」は、なんの略語でしょうか。

ドイツ語の「Konstruktionspunkt」「建築(設計)基準点」の頭文字をとって「K点」といっています。

解説

「K点」は、以前はこれ以上飛んだら着地が危険とみなされる地点「極限点」(ドイツ語で「Kritischer Punkt」)といっていました。しかし現在はドイツ語の「Konstruktionspunkt」―飛距離点を算出するために設定されている地点「基準点」―を指し、今はこの「K点」を越えても安定した着地ができるように設計されています。「K点」は、ノーマルヒルが90m、ラージヒルが120mで、「K点」を境に飛距離によって得点が加算・減算されます。

(メディア研究部・放送用語 豊島 秀雄)