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南海トラフ地震への備えと取り組み

2022年8月16日

いつ発生してもおかしくないといわれる南海トラフ地震。国内で大きな地震が起こるたびに、「明日をまもるナビ」で公開されている南海トラフ地震関連の記事が検索されています。大地震や巨大津波にどう備えればよいのか?これまで公開した記事の中から、教育現場や自治体での取り組みをまとめました。

「全国最大の津波想定の町」の取り組み《高知県黒潮町》

黒潮町が作成した避難カルテ

国が発表した南海トラフ地震での被害想定で、全国最大となる34.4メートルの巨大津波が押し寄せるとされた高知県の西南部の黒潮町。町民が安心して暮らせるさまざまな防災施設づくりを進めるほか、「世帯ごとの避難カルテづくり」や海産物を使った非常食用缶詰開発など、災害予測を街全体で共有して前向きに備える取り組みが行われています。

●これだけ違う「波」と「津波」 命を守る正しい避難(2021年5月26日公開)から


町を動かした子どもたちの防災マップ《高知県四万十町》

四万十立興津小学校5・6年生による「興津防災マップ」(2007年)

高知県の四万十町興津地区は、国の想定では10メートルを超える津波により、平野部の多くが浸水すると予測されています。いかに被害を減らすべきか、町立興津小学校では10年以上前から独自の手作り防災マップ作りに取り組んできました。

●あなたの命をまもる「ハザードマップ」知っておきたい活用法(2021年4月9日公開)から


巨大津波からどう逃げるのか?《高知県室戸市》

衝突防止柱に守られた津波シェルターの入り口

巨大津波の課題は“到達時間の早さ”です。太平洋側では30分で津波が来る想定の地域もあります。24メートルの津波が想定されている高知県室戸市の都呂地区には、とっさに逃げ込むことができる津波シェルターが設置されています。

●切迫する巨大津波にどう備える(2021年11月10日公開)から


南海トラフ地震 自治体の備えは?《和歌山県那智勝浦町》

町が整備した一時避難場所

和歌山県那智勝浦町では、南海トラフ地震が起きた場合、およそ3分で最初の津波が到達し、高さは最大で18メートルになると予想されています。町ではこれまで、津波タワーの設置や屋上に上る避難階段の設置、さらに自主防災組織が整備する避難路に補助金を出すなど、積極的に対策を行っています。また住民もいざという時に備え、対策を行っています。

●南海トラフ地震はいつ起こる?知っておきたい被害想定と対策(2022年4月13日公開)から


避難を妨げる液状化 対策に乗り出した自治体《高知県》

人口密集する沿岸部や河川沿い 赤い印が液状化リスクの高い箇所

強い揺れで地盤の砂粒の噛み合わせがゆるみ、泥水になり地表へあらわれる「液状化現象」。こうした液状化のリスクに、全国に先駆けて対策に乗り出したのが高知県です。
避難タワーや避難ビルなど、さまざまな津波避難対策を進める中で、県が作成した液状化予測マップでは、人口が密集している沿岸や河川沿いを中心に液状化のリスクが高いとされています。これが津波からの迅速な避難の妨げになるのではないかと懸念されています。

●液状化と道路陥没はなぜ起こる? 足元に潜む地盤災害(2)(2022年3月16日公開)から


触って、動かして 大災害を体験《名古屋大学「減災館」》

災害を疑似体験することで、知識が深まり、いざという時の正しい行動につながります。名古屋大学が2014年に開設した「減災館」は、南海トラフ巨大地震に備えるためのさまざまな知識が学べる施設です。

●チャレンジ!BOSAIアクション(2022年7月22日公開)から


【他のNHKサイトの記事まとめ】

「南海トラフ巨大地震」被害想定は?臨時情報は?(災害列島)
2022年2月24日

「南海トラフ地震臨時情報」に関する自治体アンケート(災害列島)
2022年3月7日

WEB特集 46万人の“事前避難”をどうする?(NEWS WEB)
2022年3月7日

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