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チャレンジ!BOSAIアクション

2022年7月22日

あなたも『BOSAIアクション』にチャレンジしませんか?「明日をまもるナビ」では、皆さんが身近に取り組める防災力向上に向けた行動『BOSAIアクション』のヒントを随時発信。皆さんが、実際に「BOSAIアクション」を起こすことを応援します。


防災かるた作り
群馬大学共同教育学部・田中麻里研究室

●ポイント
・子どもたちが地域の人々に会って、災害の経験や防災の知恵を聞く
・地域の災害の経験を知ることで、自分ごととして捉えることができる
・どの地域でも同様の取り組みが可能

番組で紹介するのは、2022年6月に群馬県板倉町(いたくらまち)で行われたワークショップの様子です。今回は江戸時代から続く水害対策の知恵を学んでいきます。

地域の小学生と群馬大学の学生が公民館に集まり、いざ出発!
地域の小学生と群馬大学の学生が公民館に集まり、いざ出発!
江戸時代から続く家の主・江田常一さんを訪ね、地域の水害対策の歴史を学びます。
江戸時代から続く家の主・江田常一さんを訪ね、地域の水害対策の歴史を学びます。
大きな川に囲まれた板倉町は、頻繁に洪水に襲われてきました。
大きな川に囲まれた板倉町は、頻繁に洪水に襲われてきました。
高さ4メートルの盛り土の上に作られた、「水塚(みつか)」と呼ばれる建物。水害の際の避難場所です。
高さ4メートルの盛り土の上に作られた、「水塚(みつか)」と呼ばれる建物。
水害の際の避難場所です。
中には大きな釜や鍋。家族や近所の人たちが、水が引くまでここで避難生活を送りました。
中には大きな釜や鍋。
家族や近所の人たちが、水が引くまでここで避難生活を送りました。
万が一、水に浸かった時を考えて、水にぬれても大丈夫な麦は下に、水に弱い米や大豆は上に積んで保管してあります。
万が一、水に浸かった時を考えて、水にぬれても大丈夫な麦は下に、
水に弱い米や大豆は上に積んで保管してあります。
蔵の天井から吊してあるのが「揚舟(あげぶね)」。
蔵の天井から吊してあるのが「揚舟(あげぶね)」。
洪水の時に使う専用の舟で、人や物資、さらに家族同然の馬や牛も運びました。(画像提供:板倉町教育委員会)
洪水の時に使う専用の舟で、人や物資、さらに家族同然の馬や牛も運びました。
(画像提供:板倉町教育委員会)
午後からは公民館に戻ってかるた作り。子どもたちはそれぞれ興味を持ったことを、読み札と絵札にしていきます。
午後からは公民館に戻ってかるた作り。
子どもたちはそれぞれ興味を持ったことを、読み札と絵札にしていきます。
「あげ舟」を詠んだかるたが完成
「あげ舟」を詠んだかるたが完成
最後は全員が自分の作ったかるたを発表しました。
最後は全員が自分の作ったかるたを発表しました。

田中麻里さん(群馬大学教授)
「このプログラムは、いろんな地域の方や先生たちが取り組むことが可能です。その地域でどんな災害があったか、また先人たちがどんな対応をしていたかを知ることは、これから私たちがどうしていったらいいかを学ぶ大きなヒントになると考えています」

【連絡先】
群馬大学共同教育学部 田中研究室
電話:027-220-7343


触って、動かして 大災害を体験
名古屋大学「減災館」

●ポイント
・展示のコンセプトは「触って、動かして、体験して学ぶ」
・見学者には、必ず教職員がついてわかりやすく説明

愛知県名古屋市の名古屋大学の構内にある「減災館」は、名古屋大学減災連携研究センターが運営する施設です。

「減災館」の目的は、来館者が防災や減災の必要性を実感し、「自分ごと」として対策行動につなげてもらうこと。多くの展示に、自分で「触って、動かして、体験する」工夫がしてあります。

※ギャラリートークやデモンストレーションは、現在コロナ感染予防のため予約制になっています。

模型を使って津波が発生する仕組みが学べます。
模型を使って津波が発生する仕組みが学べます。
家を補強する「筋交」(すじかい)の有無で家がどうなるか、揺らしてみると…。
家を補強する「筋交」(すじかい)の有無で家がどうなるか、揺らしてみると…。
3種類の積み方をされたブロック塀の模型を揺らして、その強さを比べます。
3種類の積み方をされたブロック塀の模型を揺らして、その強さを比べます。
地震波をもとに大地震の揺れを再現できる「BiCURI」(びっくり)。映像も連動して室内の様子も再現します。
地震波をもとに大地震の揺れを再現できる「BiCURI」(びっくり)。
映像も連動して室内の様子も再現します。

【連絡先】
名古屋大学減災連携研究センター
〒464-8601 名古屋市千種区不老町 名古屋大学減災館
電話:052-789-3468
http://www.gensai.nagoya-u.ac.jp ※NHKサイトを離れます


小学生向けの津波防災授業
北海道教育大学釧路校・境智洋教授(授業開発研究室)

●ポイント
・大学生が地域の小学生向けに出前授業
・低学年には、わかりやすい寸劇で
・中・高学年には「移動式の津波実験装置」を用いて説明

①中・高学年向け
授業開発研究室の学生が行う津波防災授業では、移動式の津波実験装置を用いてわかりやすく説明します。

授業の様子

②低学年向け
研究室の4年生が「津波防災ファミリー」という劇団を結成し、「大きな地震が起きたらどう行動するべきか?」を寸劇で子どもたちに伝えます。

寸劇の様子

③津波防災パンフレットを作成
わかりやすい内容の津波防災パンフレットを作成し、授業の際に全員に配布しています。

境智洋教授(北海道教育大学釧路校)
「かつて知床の地域では、『ここには津波が来たことがないから大丈夫』『津波が来ても、国後島がさえぎってここまで来ない』という根強い声がありました。2010年に羅臼小学校に赴任した校長先生が、こうした風潮を危惧し、子どもたちの意識から変えていこうと呼びかけたのがきっかけで、私たちが防災授業に取り組むことになりました。今では、津波授業の取り組みは北海道東部の地域に広がっています」

【連絡先】
北海道教育大学釧路校
授業開発研究室 境 智洋 教授
Webサイト:https://hou2.kus.hokkyodai.ac.jp/ ※NHKサイトを離れます
電話&FAX:0154-44-3353


“防災キャンプ” で避難所体験
群馬大学広域首都圏防災センター・金井昌信教授

授業の様子

●ポイント
・防災に関する体験型学習としての「防災キャンプ」
・「防災を学ぶ」ではなく「防災で学ぶ」を実践する
・日常生活でも大切な「他者を思いやる心」「協力する」「自主的に行動する」を学ぶ機会になる

防災に関するスキルを身につけるだけでなく、避難所体験を通じて「協調性」や「主体性」を身につけることを目指したプログラムです。
新潟県新発田市や群馬県内で、毎年1~2地域で実施されています。

授業の様子

【連絡先】
群馬大学 大学院理工学府広域首都圏防災研究センター
災害社会工学研究室 金井昌信 教授
Webサイト:https://dsel.ees.st.gunma-u.ac.jp/ ※NHKサイトを離れます
電話:0277-30-1652
FAX:0277-30-1601


ダンスで防災を学ぶ『ぼうさいPiPit!ダンス』
岡山大学ほか

集合写真

●ポイント
ダンスで体を動かしながら、防災に関する3つの心構えを学ぶ
①災害発生時、すぐに動けるように備える
②危険の有無や備蓄を確認する
③周りの人と助け合う

「子どもから高齢者まで楽しく踊れるダンス」を目的に開発されました。
岡山大学、こくみん共済coop岡山推進本部、岡山市、内閣府の産官学連携で行われています。

ダンスの動きや音楽は、岡山大学の学生がアイデアを出し合って考案。イメージキャラクターとして「あんしんの森の住人AJ(エージェー)」が誕生しました。

ダンスを踊る子どもたち

【詳しい内容】
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r4/press20220422-3.pdf ※NHKサイトを離れます

【連絡先】
岡山大学 教育学部 酒向治子研究室
酒向治子 教授
Webサイト:https://sakolabo.jp/ ※NHKサイトを離れます
電話&FAX:086-251-7667


デミー博士の防災街歩きツアー
長崎大学・出水享工学博士(通称“デミー博士”)

ツアーの様子

●ポイント
・謎解きをしながら、町の災害遺構や記念碑を訪ねるツアー
・災害前後で町がどのように変わったかを学べる
・2016年に始まり、ツアーの参加者はのべ4000人超え

人気の秘密は、案内役を務める長崎大学の通称デミー博士、出水享(でみず・あきら)さんの解説にあります。土木や建築の専門知識に加え、歴史や文化、観光などを交えたガイドは、さながら「ブラタモリ」的な独特の魅力で、子どもたちに人気です。

デミー博士はこの他にも土木見学会、オンライン防災クイズ、写真展などを開催。
YouTubeやホームページで情報発信も行っています。

ツアーの参加者

【連絡先】
長崎大学 大学院工学研究科
デミー博士/出水享 工学博士/防災士
Webサイト:https://www.akira-demizu.com/ ※NHKサイトを離れます
電話:070-6596-4691(携帯)
メール:demizu@nagasaki-u.ac.jp


シミュレーションゲームで、楽しく、実践的に学ぶ
『きいちゃんの災害避難ゲーム』
和歌山県防災企画課

きいちゃんの災害避難ゲーム

●ポイント
・防災を楽しみながら実践的に学べる、和歌山県オリジナルの学習ゲーム
・減災授業の教材として県内の小学校などで使われるほか、ゲームの貸し出し、ウェブサイトからのダウンロードも可能

●内容

ゲーム1 津波から逃げ切ろう!

冬の悪天候の早朝に南海トラフ地震が発生するという想定のもと、避難場所にたどり着くまでの課題を体験し、事前準備の大切さを学びます。
津波から逃げ切った残り時間や、事前準備などで得られる「防災ポイント」をチーム間で競います。

対象:小学校高学年から
時間:60分程度

自宅から避難場所にたどり着けたらゲームクリア。一マス進むごとにカードをめくります。予期せぬ困難が…
自宅から避難場所にたどり着けたらゲームクリア。
一マス進むごとにカードをめくります。予期せぬ困難が…
判断で時間をロスすると津波が到達し、ゲームオーバーに。
判断で時間をロスすると津波が到達し、ゲームオーバーに。
ゲームの2回目に登場する「事前準備カード」がカギ。備えの大切さを学びます。
ゲームの2回目に登場する「事前準備カード」がカギ。備えの大切さを学びます。

【詳しい内容】
https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/011400/kiichangame.html
※NHKサイトを離れます

【連絡先】
和歌山県総務部危機管理局防災企画課
電話:073-441-2271
e-mail:e0114001@pref.wakayama.lg.jp
ホームページ:https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/011400/kiichangame.html ※NHKサイトを離れます


体験型オンラインイベント『NHKデジタル防災クラス』
NHK大阪放送局・NHKエンタープライズ

●ポイント
・小学生に配布されているタブレット端末を使うオンラインイベント
・水害について「日常から考え、備える」大切さを学ぶ

「大雨で川の氾濫が迫ったとき、いつ避難するのか」
「家から避難しようとしないおじいちゃんを、どういった声をかけて避難を促すか」
など、『避難スイッチ』をテーマにした「体験型オンラインイベント」です。水害から命を守るための防災力向上を、ゲーム感覚で学びます。主に学校の協力のもと、授業として実施されています。

タブレット端末に映し出されるバーチャル映像は、別の場所にあるスタジオ(バーチャル防災センター)からライブで送り出されます。
子どもたちの反応を見ながら進行できるほか、子どもたちが答えた回答をリアルに集計することもできます。
複数の小学校を結ぶことも可能で、子どもたちが楽しく競いあいながら学ぶことができます。

バーチャル映像には、防災の解説役として「ヤモリン博士」が登場。「デジタル防災クラス」の監修者である京都大学防災研究所教授・矢守克也さんをモデルにしたキャラクターです。

水害が迫る中で、家から避難しようとしないおじいちゃんを発見!亡くなったおばあさんになりきって、避難する「声かけ」を考えます。
水害が迫る中で、家から避難しようとしないおじいちゃんを発見!
亡くなったおばあさんになりきって、避難する「声かけ」を考えます。
声かけによって、おじいさんがついに避難を決意します!
声かけによって、おじいさんがついに避難を決意します!
家族全員で安全な避難所に着きました!
家族全員で安全な避難所に着きました!

【連絡先】
NHK大阪放送局 事業セクション「デジタル防災クラス」担当
(NHK大阪放送局 総合案内)電話 06-6941-0431(代表)

NHK防災・命と暮らしを守るポータルサイト
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