発掘ニュース

No.099

2016.03.25

アニメ/人形劇

幻の連続人形劇『笛吹童子』一挙13話分発掘!

今週から連続で懐かしの人形劇の発掘をお伝えします!どの人形劇も“お宝”感たっぷりですよ!まずは、これまで第1回と最終回しか保存が無かった『笛吹童子』です!

全220回のうち最終回の直前、第206回から218回までの13話分が一挙に!

『新諸国物語より 笛吹童子』は1977(昭和52)年から1年間放送。月曜から金曜まで毎日夕方6時5分~20分までの15分間、子供たちに大人気だった人形劇です。

主人公はこちら!

菊丸が吹く笛は不思議な力を持ち、悪の妖術をも打ち破ります。また菊丸は戦うことを嫌い、いつの時も話し合いで解決しようと努力し、例えどんな敵であっても最後は許す、慈悲の心を持っています。

今回発掘されたのは物語のまさに最終盤!奪われてしまった故郷の満月城を、兄の萩丸とともに取り戻そうとする場面がクライマックスです!

城を奪った物語一番の悪役はこちら…!

赤柿玄蕃、いかにも悪そうな鬼のような顔をしていますね!大きなマサカリを振り回し、乗っ取った満月城から大砲を放ち、菊丸たちを攻撃します。

火薬を使って本当に大砲が火を吹く演出もあり、工夫をいたるところに見ることができます。

そのほか子供たちに人気だった数々のキャラクターはというと…!

菊丸に次いで人気だったのが霧の小次郎。数奇な運命をたどり悪の道に染まって菊丸たちと敵対しますが妹の胡蝶尼と再会、改心し罪を償おうとします。

今回発掘されたビデオの中には、小次郎のシーンがふんだんに出てきます。

また菊丸を慕い行動を共にしてきたチョビ太が実は双子で、めでたく母親と再会するというストーリーも最終回に向けて展開されます!

ところで“笛吹童子”と呼ばれる菊丸。笛の名手であると同時に、面作りの達人であるのをご存知でしょうか?明の国で10年にわたり面作りの名人の元で修業を積みました。

物語後半の見どころの一つ、菊丸が作った『白鳥の面』が敵の『されこうべの面』と戦い勝利する場面も発掘された映像に残されていました!

戦いは、当時の映像技術を駆使しながら描かれていました。最後は「されこうべの面」が真っ二つに割れて決着します。

そして忘れてはならないのがテーマ音楽!『笛吹童子のうた』はあまりにも有名ですね!最終週の第218回には、普段は出ない歌詞の字幕がエンディングで音楽とともに流れます。

久しぶりに聞きましたが、とても耳に残る音楽ですよね。13本の発掘映像を見終わったあとは、知らぬ間に口ずさんでいる自分がいました。

さてさて、ではいったい誰からこれらの映像は発掘され提供していただいたのでしょうか??それはこの方です!!

伊東万里子さん、人形操者の第一人者です!NHKの人形劇の歴史をすべて知っている人…と言っても過言ではない方です!

伊東さんのお話はまた来週、そして『笛吹童子』に続く“あの人形劇”の発掘もお伝えしますよ、お楽しみに!

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