発掘ニュース

No.054

2015.04.24

ドラマ

NHKに残る黒柳徹子さんの最も“若い”映像!

先週に引き続き、演出家・和田勉さんのご家族から提供されたフィルムに残っていた“お宝”映像をご紹介します!

まずはこちら!時代を感じさせる「ニュース」終わりの表示。画像をクリックして動画をご覧ください。

いかがでしたか?和田勉さん演出のドラマが始まる直前の放送、30秒余りがフィルムに残っていました!

まず印象的なのが時報を知らせる時計。「キンコンカン…」と鐘の音から始まり、秒針がカチカチと動いて「プ、プ、プ、ポーン」と時刻を知らせます。おそらく実物の時計をカメラで写していたものと思われます。

その直前に放送されていた天気予報!こちらは天気マークに注目です。東京や北関東の晴れマークは一目で分かりますが長野、山梨、南関東が…?

フィルムに残っていたのは天気予報の最後の部分だけだったため、コメントが一部しか収録されていません。かろうじて判明したのが…

山梨のこのマーク、「山梨県は南西の風、晴れのち“うす曇り”の天気でしょう。」
ここからは推測ですが…上半分が『晴れ』、下半分が『うす曇り』あるいは『曇り』を表していて、上下に分けることで『のち』を表現しているのかと。

では、南関東の天気マークはいったい?『ときどき曇り』かな…と勝手に予想してみたのですが…。どなたかご存知の方はいませんか??

ちなみにNHKの災害・気象センターに残る資料によると、天気予報で“マーク”を使い始めたのが昭和35年。フィルムに収録されていたのは、その翌年の放送です。

さらに!残されていた“懐かし”映像のなかで、当時の生活や文化を実感できるのがこちら…

ドラマなど番組が終わったあとの十数秒間、音楽とともに、こうした“お知らせ”が流れていました。いまや全国的に街灯の設置は進み、携帯電話の普及に伴って公衆電話は少なくなりました。こんなところからも暮らしの変化を見ることができるんですね!

さて、いよいよ今回の「発掘ニュース」のタイトルでご紹介した黒柳徹子さん!

“その映像”は、先週金曜日(4月10日)に放送された「スタジオパークからこんにちは」で紹介されました!「NHKが保管している、黒柳さんのNHKで最も古い映像がこちらなんです!」という伊藤雄彦アナウンサーのコメントのあと登場したのが…

1959(昭和34)年に放送したテレビ劇場「夜の仲間」というドラマです。この映像も和田勉さんから提供されたフィルムの中に残されていました!(作品自体は和田勉さんの演出ではありません。)

黒柳さんの役は“女B”。ホステスの役です。NHKのアーカイブスに残る映像としては最も“若い”黒柳徹子さんです!

左端が黒柳さん(当時25歳)。手にしているのは一万円札。
「さすがに貫禄があるわね一万円札ともなれば。いつもこんなの2~3枚“ふところ”に入れときたいわね!」

黒柳さんは「全然覚えてないですけど、よく残っていましたね。ビックリしました。ドラマも全部、生放送でしたから。」

その後は、生放送だったドラマのハプニングや裏話で笑いの絶えない放送でした!

ところで、この「夜の仲間」というドラマにはこんな方も出演していました!

左が朝丘雪路さん(当時23歳)、右が名古屋章さん(当時28歳)です。

テレビ放送開始の年にテレビ女優第1号としてNHK放送劇団に入った黒柳さん。
ご自分が体験したテレビ創成期の様子を楽しく聞かせていただけることは幸せです!
これからも益々のご活躍を楽しみにしています!

そして、ご自分が演出したドラマだけでなく、様々な“お宝”映像を残してくださった和田勉さんとご家族の皆さん、ありがとうございました!

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