発掘ニュース

No.028

2014.10.17

ドラマ

少年ドラマシリーズ「快傑黒頭巾」好評公開中!

今月から始まった「番組公開ライブラリー」での発掘番組の公開、少年ドラマシリーズの「快傑黒頭巾」もその一つです!

1976(昭和51)年11月22日から8回シリーズで放送された「快傑黒頭巾」。

昭和のはじめ、雑誌「少年倶楽部」に連載され、少年少女を沸かせた高垣眸(たかがき ひとみ)の原作をドラマ化した本格時代活劇です!

主役は歌舞伎の坂東八十助さん(現十代目・坂東三津五郎)。あまり当たらず、さえない易者・天命堂が八十助さん。もちろんそれだけでは…!

時は幕末。天文長屋に住む三葉(みは)と珠三郎(たまさぶろう)の姉弟は曲芸師。少しばかりのお金を稼ぎ暮らしています。

お姉さん役は杉田かおるさん!そして弟の珠三郎は水野哲(みずの てつ)さん。実はこの水野さんからビデオテープをご提供いただきました!その話は、後ほどじっくり…。

二人は育ての親から死に際に、自分たちの出生の秘密を知らされるとともに、実の父親が捕えられている江戸城の急所が描かれた絵図面を受け取ります。この絵図面を巡り、二人は狙われるようになります。

次々と降りかかる罠や事件!

しかし、その度に、どこからともなく颯爽と現れる黒頭巾!黒頭巾のおかげで危機を脱する三葉・珠三郎姉弟。はたして、黒頭巾の正体は一体誰なのか…。
そして父親と再会は?!

さて、このドラマのビデオテープを提供して下さった水野哲さん。この時12歳、小学6年生でした。今回、当時のことなどお話をうかがうことが出来ました!

3歳の時にミュージカル「王様と私」で初舞台を踏み、その後、舞台やテレビを中心に子役として活躍していた水野さん。「快傑黒頭巾」は思い出深い作品だといいます。

お姉さん役の杉田かおるさんとは、実は同い年!子供心に不思議な感じだったとのこと。杉田さんは水野さんより背が高く“おしゃま”で大人びていたそうです。たしかにお姉さんに見えますね!

埼玉・秩父のお寺でのロケが一週間ほど続き、温泉宿などに泊り撮影をしました。八十助さんや杉田さんと卓球をしたことなどが、ドラマ以上に楽しい思い出だと話してくれました。

少年ドラマシリーズでは、このほかサトウハチローの少年時代を描いた「叱られ人生」(1977年)でハチローの弟役を。そして…

大河ドラマ「風と雲と虹と」(1976年)では、平将門の少年時代・小次郎の役を 演じました!
さらにドラマ人間模様「ぼくは12歳」(1979年)、「幸せの陽だまり」(1979年)…など、NHKのドラマに数多く出演しています。

ドラマ人間模様「ぼくは12歳」

哲さんが仕事の際は必ず付き添っていた母親の溥子(ひろこ)さんは、「ケガをしたり病気にならないように、とにかく体調管理に気を使いました。」と話してくれました。

提供していただいたビデオテープはUマチック。哲さんが出演する番組は全て録画していたそうです。当時ビデオテープ1本が約一万円というから驚きです!

こちらは現在の水野さん!

俳優として、また舞台の演出や音楽など、さまざまなことにチャレンジを続けている50歳!

水野さんの父親は日本を代表するジャズクラリネット奏者・水野純交さんです。
ここ数年は、純交さんのコンサートで共演することも!こちらがその写真。

子役の頃から舞台にテレビに大忙しだった水野さん、『どんなに忙しくても学校には行くように』というのがご両親の教育方針で、「毎日夜遅くまで収録があっても眠い目をこすって学校に通いました。でもそのおかげで学校の友達と仕事の友達、どちらも現在まで仲よくしています。」

さてさて、水野さんから提供いただいた「快傑黒頭巾」。

時には虚無僧、時には武者姿、時には植木職人、そして白頭巾??

はたして正体は?!ご自分の目でお確かめください!

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