発掘ニュース

No.027

2014.10.10

バラエティー

元NHKアナウンサー・生方恵一さんから!
夫婦で残した『ひるのプレゼント』

皆さんご存知!“うぶさん”“うぶじい”“うぶうぶおじさん”の愛称で親しまれた元NHKアナウンサー・生方恵一(うぶかた けいいち)さんから、ご自分が録画していたビデオテープを提供いただきました。

まずは生方さんが大切に保管していた1980(昭和55)年放送の『ひるのプレゼント』、「結婚専科」と題して放送した一週間のひとコマです!

お隣には朝丘雪路さん。仲人夫婦の役で登場!朝丘さんは番組のあとも「生方の妻です…」と冗談にするほど印象に残った番組だそうです。

紅白歌合戦をはじめ数々の芸能番組の司会を務めた生方さん、最近の様子は…?ということで、ご自宅にお邪魔して来ました。現在の生方さんはこちら!

今年で81歳、入退院を繰り返したこともあり体調は万全ではないとのことですが、“おしゃべり”は現役そのもの!時折、冗談を交えながら当時のことを振り返ってくださいました。

『“生放送”だよ人生は!』

生方さんの座右の銘ともいえる言葉です。仕事の中でも大きな位置を占めた“生放送”とりわけ「ひるプレ」こと「ひるのプレゼント」は自分自身も楽しめた大好きな番組だったといいます。

毎日の放送の記録を丹念に書き綴ったノートです。その日の内容や歌手の皆さんが歌った曲目、印象に残った言葉が書き込まれています。

そして今回提供していただいた録画ビデオにも「ひるプレ」のものが多くありました。

その一つ、先ほどの写真の「結婚専科」は結婚式をテーマに一週間放送されました。新郎はせんだみつおさん、新婦は日替わりゲスト、そして仲人が生方さんと朝丘雪路さんです。

この日の新婦は水前寺清子さん!水前寺さんとは一緒に仕事をする機会が多く、ご本人の本当の結婚式には生方さんご夫婦で出席したそうです。

番組では、小松政夫さんが『新婦に未練がある友人代表の挨拶』を面白おかしく披露したり、披露宴におススメの出し物を紹介したり…。面白く、時に真面目に見せてくれます。

「ひるプレ」の中でも、生方さんが一番印象に残っているというのが美空ひばりさんとの一週間です。

ひばりさんの素顔を引き出そうと、自分にしかできないインタビューを心がけたといいます。今回、そのひばりさんに関する“宝もの”を見せてくれました!

美空ひばりさんの芸能生活を記念するパーティーでいただいたというワイングラスです。ひばりさんの横顔が描かれているのが見えますか??まだ一度も使ったことは無いそうで、大切に飾ってありました。

同期の山川静夫アナは親友でライバル!

生方さんは昭和31年にNHK入局、初任地の北海道・旭川放送局はまだテレビ開局前。当時の写真がこちらです!

新人の頃から芸能番組を目指していた生方さん、同じように芸能を目指していたのが同期の山川静夫さんです。その二人の写真がこちら!

左が生方さん、そして生方さんのお子さんを抱っこする山川さんとのスリーショット写真です!お二人とも若いですね!

山川さんとは親友として、家族ぐるみのお付き合いを続けてきたといいます。
もちろん仕事の上でも!

提供いただいた1本、1982年の大晦日「年忘れひるのプレゼント」でのワンシーンです。NHKホールから紅白歌合戦のリハーサル風景の中継です。

この年の紅白は総合司会が生方さん、白組の司会が山川さん!
赤組司会の黒柳徹子さんも二人と同い年とのことで、ステージは盛り上がりました。

夫婦で残した「ひるのプレゼント」!

さて、今は“予約”録画が当たり前ですが、ベータやVHSが発売された当初はそんな機能はありませんでした。番組が始まる瞬間にビデオデッキの録画ボタンを押して、終わったらストップボタンを押す。それが『録画』の基本でした。

生方さんの自宅で“生放送”を『録画』し続けたのが妻のかほるさんです!

恵一さんの一つ年下のかほるさん、「ひるのプレゼント」を『録画』するためにお昼は出掛けなかったといいます。毎日、ビデオデッキの前で待ちかまえて、番組が始まるちょっと前に「ガチャ」(昔のボタンはこんな音でしたよね!)。『録画』を忘れたことは一度もなかったそうです。

生方恵一さんのユーモアたっぷりの楽しい司会、そしてかほるさんの「ガチャ」で残った「ひるのプレゼント」。アーカイブスの“宝もの”がまた一つ増えました!

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