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南足柄市長選挙 立候補2人の主張・政策は 神奈川の統一地方選

  • 2023年04月18日
左:加藤氏   右:笠井氏  

任期満了に伴う神奈川県南足柄市の市長選挙が4月16日に告示され、現職と新人のあわせて2人が立候補しました。
それぞれの主張や政策をお伝えします。
※市長選は加藤氏が当選しました。詳しくはこちらの記事

現職と新人の争い

南足柄市長選挙に立候補したのは、届け出順にいずれも無所属で、

▼4期目を目指す現職で、自民党と公明党が推薦する加藤修平氏(74)、
▼新人で元南足柄市商工会会長の笠井進氏(58)の2人です。

金太郎のふるさと

南足柄市は神奈川県の西端に位置し、水資源が豊かな地域です。
フィルムメーカーの「富士フイルム」の工場が立地するなど、製造業が盛んです。
また金太郎伝説ゆかりの地でもあり、「金太郎のふるさと」としても知られています。

進む高齢化

人口はおよそ4万人。
高齢化率は2022年1月1日時点で33.7%と、年々上昇しています。
財源の余裕度を示す「財政力指数」は2020年時点で0.89で、県内で20番目となっています。
市長選の投票率は、前回4年前は57.17%と過去最低でした。
過去最高は昭和54年の92.11%です。

立候補した2人の主張は

▼現職の市政運営への評価

加藤氏

市長就任当初、約309億円あった市の借金を約214億円に減少させるなど、健全財政化を図った。その上で道の駅を新設して、交流人口や関係人口の増加につなげた。パートナーシップ制度の創設など多様性を尊重した施策を進めた。

笠井氏

人口減少問題について具体的に着手していない。南足柄市についての情報発信が不足していて、横浜や首都圏に南足柄市の名前が浸透していない。地域資源を活用して南足柄市の自然や文化の魅力を発信し、知名度を上げることが必要だ。

▼市長として特に取り組みたいこと

加藤氏

最重要課題は定住促進と人口増であり、小中学校の給食費無償化や小児医療費の高校卒業までの無料化など、子育て支援施策の充実を図る。新たな企業誘致に向けて、足柄産業集積ビレッジの造成工事に着手する。その土台として健全財政を実現していく。

笠井氏

「人口増」を明確に打ち出す。高校生までの医療費無料化や妊娠時のタクシー費用の助成など、他市町村が参考にするような施策に先行して取り組み、ベッドタウンとして選ばれるようにしていく。積極的にタウンミーティングを実施して地元企業との連携を強化する。

投票は4月23日

南足柄市役所

南足柄市長選挙は、平塚市長選挙、大和市長選挙や、県内10の市の市議会議員選挙などと同じく、4月23日(日)に投票が行われます。
NHK横浜では、ホームページのかながわ情報羅針盤や、特設サイトで選挙の情報を伝えています。ご覧下さい。

  • 北村基

    横浜放送局 小田原支局記者

    北村基

    2017年入局。宇都宮局を経て、2022年8月から横浜局小田原支局。南関東の空気に馴染むべく、目下、歴史を勉強中です。

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