4月23日に投票が行われた大和市長選挙は、古谷田氏が初当選を果たしました。
大和市長選挙に立候補したのは、届け出順にいずれも無所属で、
▼新人で自民党が推薦する元大和市議会議員の小田博士氏(48)、
▼5期目を目指す現職の大木哲氏(74)、
▼新人で元大和市議会議員の古谷田力氏(54)の3人です。
大和市の有権者数は19万8968人。
投票者数は7万9448人でした。
投票率は39.93%でした。
前回4年前に比べて、1.53ポイント上回りました。
開票は終了しました。
古谷田氏が初めての当選を果たしました。
古谷田氏は54歳。
飲食店経営者を経て、2011年の大和市議会議員選挙で初当選してから3期務め、市長選挙に初めて挑戦しました。
選挙戦で古谷田氏は、4期16年市長をつとめた現職からの世代交代の必要性や、災害対策の強化などを訴えました。
大和市は神奈川県のほぼ中央に位置しています。
小田急線や相鉄線が東西南北に延びていて都心へのアクセスがよい街です。
市内には海上自衛隊の厚木航空基地があります。
人口はおよそ24万3000人。
増加傾向が続く一方で、高齢者が占める割合も増加傾向で、2022年1月時点で24.3%となっています。
財源の余裕度を示す「財政力指数」は、2022年時点で0.97と、県内33市町村の平均0.92を上回っています。
▼現職の市政運営への評価
政策的な面では合格点と考えるが、議会との関係がうまく行っていないという側面はあった。職員へのパワハラ疑惑も1年半続いている。4期市政を担ったことのひずみはあると思う。さすがに5期目は長いのではないか。世代交代として立候補したい。
高齢者が1人でも不安なく生活していけるよう、条例を制定して支援した。子どもの夜間救急医療体制の構築も進めた。職員に対するパワハラ問題については、自分はやっていないし、争点にはならないと考えている。リーダーがころころ変わることは、市民生活の安定にはつながらない。
「ひきこもり支援条例」や「不登校支援」については評価できる。一方で、市長と市民の感覚のずれがあるという認識もある。4期16年による慣れや飽きの弊害は感じている。今の市長の後継になるつもりはなく、政策で市長と戦っていきたい。
▼市長として取り組みたいことは
教育や子育てを真ん中に、第2子以降の給食費の無償化や不妊治療の補助に取り組む。免許を返納した高齢者にバス乗車券を支給するなど、外出支援を行う。アフターコロナとして市内の祭りやイベントの再開を支援する。
少子高齢社会が進む中で、65歳以上で1人で暮らす市民を1人ぼっちにさせないように全力で取り組みたい。子どもの夜間救急医療体制の整備についても拡充するなど、住みたいと思ってもらえる市にしていきたい。
大和市を健康都市から「健幸都市」に発展させる。障害者支援に力を入れるとともに、産前産後ケアや病児保育の充実を図り、生まれる前から成人するまでの子育て支援を続けていく。公共施設の利用者カード統一といった行政の効率化も進める。