ガスを使用している時に大きな地震が起こった場合、ガスの取り扱いはどうすればよいのでしょうか。そして、再びガスを使えるようにするにはどうしたらよいのか。
3月11日(月)の首都圏ネットワーク「おかえり天気」では、埼玉県川越市にある都市ガス会社からお伝えしました。
中継では、川越市の都市ガス会社で保安を担当する君島裕太さんにお話を聞きました。NHKさいたま放送局のマスコットキャラクター「サイちゃん」と一緒に学びました。
ガスを使っている時に大きな地震が起こったら、どのように対応したらよいのでしょうか?
ガスコンロを使用していた場合、可能であれば、すみやかに火を消し、慌てず身の安全を守ることを第一に行動していただきたいです。各ご家庭などに設置されている一般的な都市ガス用のガスメーターは、震度5以上の揺れを感知した時に、ガスの供給を自動で止める安全装置も作動します。したがって机の下に身を隠すなど、安全を確保してもらいたいと思います。
地震が発生した後に、再びガスを使う時の注意点も聞きました。
まず周囲のにおいを確認していただき、ガスくさい場合は、ガス機器や電気のスイッチ類には触わらずに、窓や扉を開けて換気し、契約しているガス会社へ連絡するようお願いします。
ガスコンロをつけたり、換気扇のスイッチを入れたりすると、火花が散るなどしてガスに引火する危険性があるので注意が必要ですね。では、異常がないと確認できたら、どうしたらよいでしょうか?
このように、ランプが赤く点滅している時は、安全装置が働いています。しかし、簡単な復帰操作でガスを使えるようになります。
まずは、ガスメーターのガス栓が開いていることを確認してください。ガス管と平行になっていると開いている状態です。
次に黒いキャップを左に回して外してください。
黒いキャップをはずすとボタンがありますので、カチっと鳴るまでボタンを押してください。
ボタンを押すと、ランプが赤く光った後、約3分間点滅が続きます。この間にガスメーターが、自動でガス漏れなどがなく安全に使えるかどうかを検査しています。約3分後に点滅が消えたら、通常通りガスが使用できるようになります。
いざというときのために、覚えておくことが大事ですね。皆さんも改めて、自宅のガスメーターを確認してみてください。
今回のおかえり天気は、3月18日(月)の午後7時までNHKプラスでお楽しみいただけます。