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コロナ定点把握 感染者数の前週比 東京 神奈川 埼玉 千葉~8月13日

  • 2023年8月17日

新型コロナの定点把握による感染者数は、全国では8月13日にかけての1週間で、前の週の0.9倍と減少しました。ただ、専門家は「ピークアウトしたと考えるのはまだ早いのではないか」としています。全国、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の状況のほか、今後の見通しなどについての専門家の見方をまとめました。
(発表時点の感染者数です)

全国 前週と比べて減少

厚生労働省によりますと8月13日までの1週間に全国およそ5000の医療機関から報告された新型コロナの患者数は前の週から1万867人減って6万7070人となりました。また、1つの医療機関あたりの平均の患者数は14.16人で前の週の0.9倍となり、減少しました。

都道府県別では多い順に、佐賀県が24.59人、石川県が21.06人、鳥取県が20.76人、愛知県が20.7人、大分県が20.45人などとなっていて、12の道県で前の週より増加しています。

厚生労働省
「定点当たりの患者数は減少したものの、例年、お盆明け以降に感染が拡大する傾向がある。お盆期間の接触機会の増加がどのように影響してくるか今後も感染者数の推移には注意が必要だ。体調に留意し、引き続き感染対策を行って欲しい」

東京都 前週に比べて減少

東京都は、17日、新型コロナの感染状況について、モニタリング項目を発表しました。それによりますと、定点把握の対象になっている都内419の医療機関のうち、380か所から報告があり、感染者数は8月13日までの1週間であわせて3939人で、1医療機関あたりでは10.37人でした。

これは前の週の11.53人の0.9倍で、8週間ぶりに減少しました。

一方、8月14日時点での入院患者数は前の週より408人増えて、2468人でした。

専門家
「お盆の時期があり、医療機関の診療日が減少した影響で感染者数は低めの数値となっている可能性がある。入院患者数の増加が続いており、幅広い医療機関での受け入れが求められる」

神奈川県 前週に比べて減少

神奈川県によりますと、8月13日までの1週間は、県内325の医療機関から3753人の新規感染者の報告があり、1医療機関あたりの平均は11.55人と、前の週を0.15人下回り、2週連続で減少しました。

新型コロナの感染者数は、感染症法上の位置づけが5類に移行したのに伴い、ことし5月8日からは一部の医療機関が1週間分を報告する定点把握に変わっていて、先々週まで11週連続で増加していました。

埼玉県 前週に比べて増加

埼玉県が16日発表した新型コロナの感染状況によりますと、8月13日までの1週間に定点把握の対象となっている261の医療機関のうち、報告があった212の医療機関の新たな感染者数は3468人でした。

1医療機関あたりで16.36人となり、前の週と比べて(3838人・14.70人)およそ1割増えて、11週連続で増加しています。

年代別では、50代が506人と最も多く、次いで10歳未満が468人、10代が458人、40代が439人、20代が437人などとなっています。

埼玉県
「夏休みやお盆の時期は、普段会わない人との接触も多く感染リスクが高くなる。体調に不安があるときは、重症化しやすい高齢者などと会うことは控えてほしい。増加傾向が続きそうなので、引き続き注視していく」

千葉県 前週に比べてやや減少

千葉県は、新型コロナウイルスの「定点把握」による感染状況を発表しました。8月13日までの1週間の1医療機関あたりの新たな感染者数は17.63人で、前の週からやや減少しました。年代別では50代が最も多く、次いで10歳未満、10代となっています。

“ピークアウトと考えるのは早いのでは”

新型コロナの現在の感染状況や今後の見通しなどについて、感染症に詳しい東京医科大学 の濱田篤郎特任教授に聞きました。

〇感染状況
全国の定点の感染者数は2週連続で減少しているが、学校が夏休みに入り、子どもたちの学校での感染が減ったことやお盆で休みの医療機関が増え、診断を受ける人が少なかったことなどが影響していると考えられる。ピークアウトしたと考えるのはまだ早いのではないか。

〇今後の見通し
お盆で人が一斉に移動し、人と人との接触が増えたためお盆休み明けに感染者が増加することが予想される。引き続き人の移動が活発な時期が続くほか、部屋を閉め切って冷房をかけることで換気が不十分になることも考えられる。8月いっぱいは感染者が増加する可能性があるので、感染状況に注意していく必要がある。感染の拡大を防ぐためにも体調不良を感じたら無理して出勤せず、検査を受けたり、自宅で療養したりすることが大切だ。

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