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東京23区 “学校の校庭でくぎ” 緊急安全点検の結果は【詳しく】

  • 2023年6月9日

学校の校庭で相次いで見つかっているくぎについて、各自治体の緊急安全点検で東京23区ではこれまでに12の区でくぎが見つかりました。専門家は、子どもの安全を守るため撤去を急ぐとともに運動会などでくぎの使用を控えるよう呼びかけています。
12の区の詳細など、詳しくまとめました。

杉並区で校庭にくぎ 児童大けが

東京都内では、杉並区の小学校でことし4月に、校庭から突き出ていたくぎで児童が大けがをしたことから、文部科学省は各学校で安全点検が確実に行われるよう、全国の教育委員会などに通知しています。

安全点検 12区でくぎなど見つかる

安全点検の状況について、NHKが東京23区に確認したところ、23区すべてで目視による調査が行われていて、これまでに12の区でくぎなどがみつかったことがわかりました。

多かった順にみると、杉並区が8794本、江東区が772本、板橋区が724本などとなっていて、いずれもすでに撤去したということです。

 

見つかったくぎの本数
新宿区 269本
江東区 772本
品川区 8本
大田区 約700本
杉並区 8794本
北区 277本
荒川区 約200本
板橋区 724本
練馬区 複数
足立区 23本
葛飾区 350本
江戸川区 187本

杉並区でなぜ多い?

杉並区で本数が多いのは金属探知機を使った調査も行われているためです。今週月曜日に杉並区内の小学校で行われた点検では、5台の金属探知機を使って、校庭を3メートルごとの区画にわけ、漏れがないよう作業が行われた結果、136本が見つかりました。

中には20センチを超える長いものや、テープのようなものが付いているものもあり、区教育委員会は、運動会などでテープをつけたくぎを打ち込んだあと、テープが外れてくぎの場所がわからなくなり、その後地中に埋まった可能性があるとしています。

作業にあたった業者の担当者
「子どもたちが走るコース上に埋められたくぎが多く、さびの具合からかなり昔のくぎも含まれていると思う」

専門家「早急に撤去 くぎ以外の手段考えるべき」

学校の安全対策に詳しい専門家は次のように指摘しています。

名古屋大学大学院 内田良教授
「地面から出ているくぎを早急に撤去し、子どもたちのけがを未然に防がなければならない。点検をこれまで以上にこまめにするとともに色のついたコーンを使用するなど、くぎ以外の手段を考えるべきだ」

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