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東京・代々木公園に現れた巨大な顔 非日常突きつけた現代アート​​​​

  • 2021年7月17日

7月16日の朝、東京の代々木公園前から見えた光景。
実は「誰でもない他者に偶然、出会う機会を大切するという感覚を味わってほしい」と企画された現代アートでした。

浮遊する巨大な顔

空に浮かぶ巨大な人の顔は、3人組の現代アートチーム・目の「まさゆめ」と名付けられた気球型の作品で、東京オリンピック・パラリンピックの関連イベントとして行われました。

顔の作品は、16日朝早くから、東京・渋谷の公園にたたまれた状態で運び込まれ、ゆっくりと広げてから空気を送り込んで膨らまし、午前6時ごろ、空に上がりました。

 

大きさは7階建ての建物ほどで、顔のモデルはインターネットなどで募集した1000人を超える中から選んだ実在する人の顔ですが、年齢や性別、国籍は明らかにされていません。

ネットの反応は…

このアートにネットの反応は?

その日、人類は思い出した

 

面白いし、メッセージとしても今の気分にあっている気もするし

 

見てきた。思ったよりもバカでかくて迫力があって、期待の7倍くらい良かった

 

警察とタイアップして指名手配をこの手法でやる未来が来たら凄いかも

 

生首だよ、平将門か

 

現代アートといえばなんでもありですな…

 

マスクしろよ!

 

主催者は

今回のプロジェクト「まさゆめ」は、メンバーの1人、荒神明香さんが子どもの時に見た夢が作品のベースになっています。
当初は、去年の夏に披露される予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期となっていました。そんな中で目のメンバーは、コロナ禍で文化芸術に何ができるのか、なぜ今、アート活動を行う必要があるのかを議論したと話したそうです。

荒神さん(左) 南川さん(右)

メンバーの1人南川憲二さん
「新型コロナウイルスについて、世界規模で医療や経済の観点から語られているように感じていますが、その観点だけでは今の状況は捉えられないと考えています。想像力を持って、私たちが今、直面していることについて全く別の角度から見る必要があると強く思ったので、こういった時期ですが顔を打ち上げたいと思いました」

プロジェクトが実現した感想について、荒神さんは次のように話していました。

荒神さん
「コロナ禍の大変な時期にできたことが奇跡のようです。人の顔が浮かんでいる景色を見てもらって、こんなことやってもいいんだ、謎なことが起きてもいいんだと感じてもらい、何かを想像する力につながっていけばいいと思っています」

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