豊洲市場から旬の食材を紹介します。脂がのった「カマス」、秋に出回る貴重な細長いたけのこ「四方竹(しほうちく)」をご紹介します。
■旬
・例年11月中旬ごろまで。
■見極めのポイント
・おなかを触ってみて、やわらかくなくかたさがあるものが、脂がのっておいしい。
・カマスの目がくぼんでおらず、おなかがやぶれていないもの。
■おすすめの食べ方
『カマスのあぶり刺』
皮に脂とうまみ あぶって際立たせる。刺身で食べるときは必ず刺身用を購入してください。
『カマスの塩焼き』
火を通すことでカマスのくさみが抜け、ふっくらとおいしく食べられる。
■カマスの紹介
豊洲水産市場 仲卸 島津修さん
「今年のカマスは脂がのってとってもおいしいので、ぜひ皆さん召し上がってください」
■四方竹とは
秋にはえてくる細いたけのこで、切り口が四角形に見えることから四方竹(しほうちく)と呼ばれている。シャキッとした心地よい歯ごたえが特徴の秋の味覚。
■主な産地
・高知県。
■新鮮なたけのこの見分け方
・緑色が濃く、穂先が白く変色していないもの。細いほうがより食感がやわらかい。
■保存方法
・氷水を入れた容器に入れ、冷蔵庫にて保存。毎日氷水を入れ替えれば1週間ほど保存可能。
・冷凍保存する場合は水けを拭きとり、ポリ袋に入れて空気を抜き、冷凍庫にて保存する。1~2か月が保存の目安。流水にて解凍する。
■おすすめの食べ方
『四方竹の豚肉炒め』
<材料>(4人分)
・四方竹 … 300g
・豚ばら肉 … 200g
・長ねぎ … 1/2本
・ごま油 … 大さじ2(炒め用大さじ1、仕上げ用大さじ1)
・酒 … 大さじ1
・しょうゆ … 大さじ1と1/2
・砂糖 … 大さじ1
・鶏ガラスープの素(もと) … 小さじ1
・水 … 100ml
・水溶きかたくり粉 … 大さじ2
<つくり方>
1.四方竹は2~3mmのななめ切り、もしくは千切りにし、豚ばら肉は一口大に切る。長ねぎは5cmにしておく。
2.フライパンにごま油を熱し豚ばら肉を炒め、色が変わったら皿に移す。残った油で四方竹を炒め、しんなりしてきたら酒をふりかけ、水、鶏ガラスープ、しょうゆ、砂糖を入れて炒り煮する。
3.半分くらい水けがなくなったら、豚ばら肉を戻し、長ねぎを入れて軽く混ぜ合わせる。仕上げ用のごま油を回しかけて、水溶きかたくり粉でとろみをつけたら完成。
『四方竹のポン切煮』
<材料>(4人分)
・四方竹 … 300g
・鶏もも肉 … 100g
・にんじん … 1/2本
・だし汁 … カップ2
・サラダ油 … 大さじ2
・砂糖 … 大さじ1
・しょうゆ … 大さじ2~3
・塩 … 少々
・酒 … 大さじ1
・みりん … 大さじ1
・しょうが(千切り) … 適量
<つくり方>
1.四方竹は3cmの長さに切り、にんじんは一口大の乱切りにする。鶏もも肉も一口大の大きさに切る。
2.鍋にサラダ油を熱し、千切りにしたしょうがを弱火で炒め、香りが出てきたら中火にして鶏もも肉を入れる。色が変わったら四方竹とにんじんを入れ、さらに炒める。
3.だし汁、砂糖、しょうゆ、塩、酒、みりんを入れ、味をととのえて煮る。時々あくを取りながら20分ほど煮詰めたら完成。
■四方竹の紹介
豊洲青果市場 卸 井岡毅志さん
「例年だと11月上旬ごろまで市場に出回る、貴重な秋のたけのこ。見かけたらぜひお試しください」