各地のすてきな温泉や銭湯を発掘するコーナー「#いいお湯見つけました」。
今回訪ねたのは、いま話題の「魔法の街」にある銭湯。
魔法使いがわかしたというお湯につかれば、夏の疲れもリフレッシュ!
東京練馬区にことし6月にオープンしたのが、映画・ハリー・ポッターの世界が体験できるテーマパーク。練馬区を“魔法”で一緒に盛り上げようと、地元の観光センターがトレーディングカードを作成しました。区内の名物店の店主や職人の10人が魔法使いとしてカードになり、その店にいくともらえるという仕組みです。その中のひとりが、銭湯の3代目。どんな魔法の使い手なのでしょうか。
昭和40年開業の銭湯は、シンボルの煙突に昔ながらの宮造りの門構え。
迎えてくれたのは、魔法使いこと3代目の本橋正季さん。今では数少なくなった薪だきの銭湯で、10年程前から銭湯の要となる釜場を担当しています。お客さんの出入りによって湯の温度が変わるため、薪の量を調節して温度を管理。季節やその日の天候によっても薪の燃え方が変わるため、風通しをよくするなど状況に応じて対応するといいます。まさに火を操る魔法使い!
カコーンという桶の音や、釜の中の温度などを加味して、その都度追加する薪の大きさや量を変えています。
魔法使いの仕事は釜場だけではありません。薪の材料となる廃材を、使いやすい大きさに切るのも本橋さんの役目。天気予報を常にチェックして晴れ間に準備します。
さらに、薪を焼いたあとの灰からクギを取り除くなど、地道な作業も欠かせません。
親子で利用しているという、常連の奥嶋寛雅さんと息子の一喜さん。42度以上と熱めのお湯に、最初は入ることができなかったという一喜さんですが、今では魔法使いの湯が週末の楽しみだといいます。
熱くて2日間ぐらいはずっとぽかぽかするので、それも魔法使いの魔法なのかなと思います。
熱いけれど、外のジメジメとした暑さとは違う熱さ、体がしゃきっとします。
薪でわかした湯でみんなを笑顔にする本橋さん。釜場の魔法使いとして伝統の湯を守っていきます。
昔はこうやってお風呂を沸かしていたんだよとか、会話のひとつにでもなったり、お風呂屋さんっていうものが地域の皆さんの中に根づいてもらえたらいいなと思っています。
【編集後記】