ページの本文へ

  1. 首都圏ナビ
  2. ちばWEB特集
  3. 千葉 地価調査 2023(令和5)年 市川・浦安で住宅地・商業地上昇 地方は下落

千葉 地価調査 2023(令和5)年 市川・浦安で住宅地・商業地上昇 地方は下落

  • 2023年09月19日

ことし7月時点の地価調査の結果が公表され、千葉県内は、東京に近い地域を中心に去年より上昇した地点が増えましたが、地方では下落した地点も多く、二極化が進んでいます。

調査の結果について、詳しくお伝えします。

県内全体で2.8%↑

地価調査は、毎年7月1日時点での1平方メートルあたりの土地の価格を調べたもので、今回、千葉県内では、「住宅地」と「商業地」、それに「工業地」などで、あわせて875地点が対象となりました。

県内全体の状況は次の通りです。

【用途別平均価格】(1平方メートルあたり、()内は去年比)

▼「住宅地」83,200円(+2.5%)
▼「商業地」284,900円(+3.7%)
▼「工業地」78,000円(+7.1%)
▼「全用途」114,500円(+2.8%)

いずれも去年に続いて上昇し、上昇率も大きくなりました。

【上昇・横ばい・下落地点数】

▼「上昇」535地点
(「東京圏」513地点、「地方圏」22地点)

▼「横ばい」127地点
(「東京圏」50地点、「地方圏」77地点)

▼「下落」185地点
(「東京圏」42地点、「地方圏」143地点)

「東京圏」「地方圏」の区分図
(千葉県の発表資料より)

東京に近い地域を中心に、去年より上昇した地点が増えましたが、地方では下落した地点も多く、「東京圏」と「地方圏」で、二極化がさらに進んでいる状況が明らかになりました。

「住宅地」上昇率トップは?

市町村や千葉市内の区ごとの変動率を、用途別に詳しく見ていきます。はじめに「住宅地」です。

「住宅地」の変動率 赤が上昇、青が下落
(千葉県の発表資料より)

【市区町村別平均変動率順位表】

<上昇>
①市川市(+11.3%)
②浦安市(+8.9%)
③流山市(+7.2%)
④船橋市(+6.7%)
⑤我孫子市(+6.7%)

<下落>
①銚子市(-2.5%)
②勝浦市(-1.4%)
③御宿町(-1.3%)
④白子町(-1.0%)
⑤長柄町(-1.0%)

鑑定評価を行った
鈴木聡さん

テレワークなどの新たな生活様式の浸透や、低金利政策から需要が全体的に高まっていて、東京都心への利便性高い地域の上昇が続いています。

「商業地」新型コロナ『5類』で上昇

続いて「商業地」です。

「商業地」の変動率 赤が上昇、青が下落
(千葉県の発表資料より)

【市区町村別平均変動率順位表】

<上昇>
①浦安市(+14.2%)
②市川市(+13.0%)
③船橋市(+10.2%)
④流山市(+8.7%)
⑤一宮町(+7.2%)

<下落>
①富津市(-3.3%)
②勝浦市(-2.0%)
③いすみ市(-1.8%)
④八街市(-1.3%)
⑤御宿町(-1.1%)

鑑定評価を行った
鈴木聡さん

新型コロナの「5類」への移行などで経済活動が正常化した影響のほか、インバウンド需要の回復や、低金利の継続などから、不動産への需要が高まっていて、地価の上昇が継続しています。

一宮町で上昇している理由には、東京オリンピック・パラリンピックをきっかけにサーファーが多く地域に根づいていることがあると思われます。

東京に近いエリアと、県東部・南部での違いがさらに鮮明となった千葉県内。今後もさまざまな地域課題をお伝えしていきます。

ページトップに戻る