わたしが不登校をやめた理由 多様な生き方に寄り添う学校
かつて不登校を経験した花さん(仮名)。
今、自分のペースで安心して学べる環境に出会い、
「今はすごく学ぶ意欲が湧いてくる」と語ってくれました。
宮城県大崎市にある、田尻さくら高校。
様々な事情を抱える生徒が学びやすい環境をつくろうと取り組んできました。
授業は外国語や商業、福祉や芸術まで15教科で83科目。
生徒の多様なライフスタイルに応えるため、単位制を導入しています。
さらに、一部の授業には、社会人が生涯学習として参加。
幅広い世代がまじわる時間は、花さんにも良い刺激になっているといいます。
この高校では、「教師と生徒のコミュニケーション」も見直してきました。
教師は、指導する立場だけでなく、生徒と同じ目線で会話することを心がけています。
中学時代は人間関係に悩み不登校になったという、礼夢さん。
「人の目見て話すのが苦手だったけど、今は先生が真摯に寄り添ってくれて落ち着く」
「明日も学校来たいなって思いになった」と語ります。
コロナ禍を背景に小中学生の不登校が過去最多を更新した今。
学校が通いづらいと感じる生徒に、どのような環境が必要なのか。
不登校を経験した生徒の思いと、学校の模索を取材しました。
(「おはよう宮城」 2023年6月29日放送)