「限界集落 住んでみた 宮城 女川町 出島編」ディレクターが語ってみた

「限界集落」とは・・・人口の半分超が65歳以上の集落のこと。
「若者がいなければ学校もない、病院もない…」なんとなく寂しいイメージありますよね。でも実際はどんな所か知る人は多くないと思います。どんな人がどんな暮らしをしているのでしょう。

「限界集落住んでみた」ディレクターが“放送後”を語ってみた

9月2日放送の「限界集落 住んでみた 宮城編」、そして9月23日放送の「限界集落 住んでみた 宮城編 たっぷり45分版」を担当しました、ディレクター2年目の内藤です !番組内では、大きなホヤを口いっぱいにほおばり、黄色い自転車で島を駆け巡っていました。

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(取れ立てのホヤと内藤D)

私が行ったのは、宮城県女川町、港からフェリーで約20分のところにある出島(いずしま)。周辺の海にたくさんのいけすや船が並ぶ漁業の盛んな島です。滞在させていただいた7~8月の1ヶ月は、まさに漁業の最盛期で、早いときには夜中の0時から船に乗って一緒にホヤをもいだり、毎週、島のお母さんたちとお茶っこをしたりと、丸ごと島の暮らしを体感してきました。

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番組の放送から3ヶ月、(島に住んでからは5ヶ月)。
うれしいことに島の方々との交流は、その後も続いています。
そんな、放送後のお話を今回はご紹介いたします。

住民の方から届く 島の最新情報

豊かな海に囲まれている出島。
(番組内でも「海がある限り 限界じゃない」という名言がありましたね!)

そんな出島では、季節が巡るごとに、次々と海産物が旬を迎え、また皆さんの漁の仕事も変わっていきます。
私が暮らした7月~8月は、銀ザケの水揚げが終わり、ホタテ、ホヤが旬の季節がやってきて、さらにウニの開口が始まった時期でした。

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(ウニの開口日には、ウニ剥きのお手伝い)

放送後も、さまざまな海産物の旬がめぐってきて、そして、うれしいことにそんな「島の最新情報」を私にも届けてくださいます。

ずっと楽しみにしていたアワビ漁の解禁情報!
「もうアワビ、2回採ったよ」とまで連絡をくれました。笑
また、来年に向けた準備も始まっています。
「次の水揚げに向けて、新しい銀ザケのエサやりが始まったよ~」という話や
「ホヤの準備が始まったよ~。手伝いにくるか~」と。笑

島から届く旬の海産物たち

そして、島から届くのは、そんな最新情報だけではないんです!
なんとたくさんの海産物も送ってくださいました!

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(↑冷凍便で届いたホヤ・・めかぶ・たこなど)

冷凍のホヤは、島民の方に教えてもらった “ホヤたまご”に!
みなさん、“ホヤたまご”をご存じですか?
なかなかお店でも見かけない食べ方だと思います。私も出島で初めて食べました。
とてもおいしいのに、仙台では食べられない・・・。
出島で教わった作り方を思いだし、再現してみました!

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ゆで卵をホヤで包み、醤油ベースで煮込みます。
大きなホヤじゃないとできない料理です!

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ホヤたまごの完成です!
あっという間に1人で食べきりました。笑

他にも、発砲スチロールいっぱいのサンマも届きました。その数38尾!
職員のみなさんに“おすそ分け”をして、おいしくいただきました。

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(おすそ分けのサンマ)

出島で教わったたくさんの“生きる知恵”。
みんなで支え合うことが当たり前の暮らしやちょっと相手のことを思ってみること、
仙台に戻ってきた今、大切なことだなとふと思うことがあります。
またこうして、「人とのつながりをずっと大切にしていくこと」も、改めて大切なことだと気づくことができました。
これからも交流をつづけ、まだまだ伝え切れていない出島の魅力をお伝えできたらなと思います。みなさんも、ぜひ、出島に足を運んでみてください!