宮城出身 声優・安野希世乃さんナレーション ~3月11日(月) 放送 震災ラジオ特集〝再起の音色″~

仙台局アナウンサーの黒住です。
東日本大震災からまもなく13年。
ラジオ第1では、3月11日(月)の午後3時10分から55分まで、
ラジオドキュメンタリー「再起の音色 ~津波の町 音楽とともに生きる~」を全国放送でお伝えします。
私が制作を担当し、番組のナレーションを宮城県出身の声優、
安野希世乃(やすのきよの)さんにお願いしました。先日の収録の様子などを含めて、ご紹介します。

(アナウンサー・黒住駿)


1.番組テーマは〝音楽″
番組を制作したきっかけは、震災から13年を機に、
〝震災″と〝音楽″がどう結びついてきたのかをラジオで伝えたいと思ったからです。
番組では、大切な人を津波で失いながらも、楽器の演奏や曲づくりを通して、
再び力強く歩み出した人たちの姿を描いています。
音のメディア・ラジオから、音楽とともに被災した方々の思いを感じていただければと思います。

2.ナレーションを宮城県出身の声優・安野希世乃さんが担当!
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番組のナレーションは、宮城県北部の涌谷町(わくやちょう)出身で、
声優・歌手として活躍する安野希世乃さんです。
過去にも、震災をテーマにしたNHK仙台放送局制作のアニメやテレビドキュメンタリーに出演しています。
歌手としても活躍の幅を広げ、音楽の力を体感している安野さん。
今回の番組テーマにぴったりだと思い、声の出演をお願いしました。

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安野さんが声優デビューしたのは、震災が起きた2011年。
これまでずっと、故郷・宮城の被災地のみなさんに心を寄せてきたそうで、
収録中は何度も心を整えて集中力を高め、真剣にマイクに向かっていました。

3.被災地で知った〝音楽″の力
今回の舞台は、宮城県の沿岸部、最も南にある山元町(やまもとちょう)です。
津波で町の面積のおよそ4割が浸水し、637人が犠牲になりました。
番組に登場するのは、妻と次女を亡くし、同じ遺族が集まるサロンや音楽祭を開いた男性、
自宅が全壊し、演奏を支えに生活を再建した社会人ジャズバンドのメンバーたち、
さらに、園児8人が亡くなった幼稚園で、力を合わせて歌を作った女性園長と遺族の母親です。
音楽に救われ、音楽に支えられて生きる、被災地の方々の思いに触れていただければと思います。
是非、お聞きください!

震災ラジオドキュメンタリー
『〝再起の音色″~津波の町 音楽とともに生きる~』
3月11日(月) ラジオ第1 午後3:10~3:55(45分間)
語り:声優・安野希世乃さん

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【中央:声優 安野希世乃さん、左:MC千葉アナウンサー、右:黒住アナウンサー
収録後、夕方ラジオ「Nandary」出演(収録で3月中に放送)】