ヨーロッパ イギリス

分かち合う異文化の街ブリクストン界わい(ロンドン)/イギリス

初回放送
2019年10月1日
撮影時期
2019年6月
語り  
浦井健治

ロンドンの下町、ブリクストン。ビクトリア女王の時代に建てられた美しい建物が並ぶ街で出会ったのは、人々の温かさと、国際色豊かな音楽でした。

歩き方

街の基礎情報 ブリクストン界わい(ロンドン)

場所:

ロンドン南部

人口:

約8万(2015年現在)

景色:

ビクトリア朝の美しい建物が並ぶ街並み。

人々:

人情味あふれる温かい人柄。陽気。

産業:

不明

交通手段:

電車、地下鉄、バス

行き方:

日本~ロンドン(直行便で約12時間)
ロンドンヒースロー空港~ブリクストン(地下鉄で約1時間)

通貨:

ユーロ
ポンド、1ポンド129円 (2019年8月16日現在)

歩き方

地下鉄の駅を出て、目抜き通りを北に行くと、青空マーケットが広がっています。そこでは、歌を歌ってお客さんを出迎えるジャマイカ料理の店があります。マーケットを右に曲がると大きな壁画が見えてきます。運がよければ、絵のモデルになった、街の清掃員に出会えるかも!?青空マーケットと壁画の間に、大型コンテナに囲まれた、別のマーケットがあります。その中には、おいしそうなクレープ屋さんや、地域の人が活用する冷蔵庫を見つけることができます。地域の活動を大切にする街の人たちに出会うことができます。

街を歩いてみて(ディレクター談)

街を歩いての第一印象は、陽気な人々と音楽。どこへ行っても気さくに話しかけてくれ、みんな音楽が大好きでした。話を聞くと、街の人同士は、ほとんど知り合い。困ったことがあれば、みんなで助け合うという、下町の良さが感じられました。

写真ギャラリー

街のなりたち

ロンドンの下町ブリクストンは、19世紀ごろから、中産階級のベッドタウンとして栄えていきました。街にはその時期に建てられた、映画館や大型マーケットなどが残っています。戦後のイギリスの労働不足を補うために、旧植民地のカリブ海地域の人々が、働き手としてやって来て、その多くが、ブリクストンに住み始めました。今ではその2世や3世が住んでおり、彼らのルーツである、カリブ海のレゲエ音楽やグルメを街に残しています。

出会い

街の「有名人」

ブリクストン駅周辺にあるマーケット街。プラプラ歩いていると、レンガの壁に大きな壁画が描かれていました。壁画にはドレッドヘアーにサングラスをした男性の絵が。その真下に、同じ格好をした男性!聞くところによると、その男性は街の有名人なんだとか。

街の「冷蔵庫」

壁画の近くに、また別のマーケット。中に入ってみると、なんと、冷蔵庫を発見!こんなところになぜ冷蔵庫?と思っていると、道行く人々が扉を開け、中のものを取り出し去っていく、、、冷蔵庫の前にやってきた男性に話を聞いてみました。

街の「スープキッチン」

街でスープキッチンがあると聞き、訪ねてみることに。そこは、スープ屋さんではなく、貧しい人たちに食事を配っている場所でした。街に住む貧しい人たちの助けになりたいと、2013年にこの活動を始めたそうです。

グルメ

【第1位】ジャークチキン

唐辛子とさまざまな香草をまぶした鶏肉をグリルで焼き上げるジャマイカの郷土料理。甘辛のソースをかけて食べる。付け合わせは、豆ご飯とサラダが定番。スパイスの調合は店それぞれなので、お気に入りの味を求めて、みんな食べ歩くのだとか。
<平均価格 £11(約1450円))>

【第2位】タコのリゾット

タコのリゾット。軟らかくてジューシーなタコをたっぷり使った料理。魚介の味がしっかり付いたお米は割としっかりしているので、おかゆっぽくなく、満腹になる。私たち日本人の口にとてもよく合う一品。
<平均価格 £19(約2500円)>

【第3位】ミックスプラッター

牛肉や野菜などをスパイスで煮込んだおかずを、酸味のあるクレープのようなパン、インジェラで食べるエチオピアの代表的な料理。
<平均価格  £8(約1050円)>

ちょっとより道

幽霊の出る村!?プラックリー村

イギリスはケント州にあるプラックリー村は、ブリクストンから車で1時間半ほどのところにある、小さな村。イギリスで一番、幽霊が出ることで有名です。パブに住み着く子どもの幽霊や、廃虚に出没する女性や犬の幽霊!?など、この村には、さまざまな幽霊の目撃情報があります。撮影中にも、不思議な音声が収録されていました!番組でも登場しますので、是非お見逃しなく!

語り:濱田マリ