イタリア中部、丘の上に築かれたオルビエート。天空に浮かぶ絶景と歴史ある街並みから「世界一美しい丘の上の街」とも呼ばれています。古代ローマよりも深い街の歴史と伝統を大切にしながら暮らす人々と出会います。
歩き方
街の基礎情報 オルビエート
場所:
イタリア中部
人口:
約2万(2021年現在)
景色:
城壁に囲まれた天空の街は絶景の宝庫!まるで中世にタイムスリップしたようなステキな路地もいっぱい!
人々:
古代エトルリアから続く街の歴史と文化に誇りを持っている。真面目で勉強熱心?
産業:
製造業、観光業など
交通手段:
ケーブルカー、バスなど
行き方:
ヨーロッパの主要な空港を経由してローマに向かい、オルビエートを目指すのが一般的です。
(ローマ~オルビエートは列車で約1時間、車で約1時間半)
通貨:
ユーロ
1ユーロ=約129円(2021年12月16日現在)
歩き方
ケーブルカー駅近くの中世の城壁からは、麓の街と田園風景が広がる絶景が!城壁の中の公園では、伝統の旗振り隊が練習をしていました。街の中心部へ向かうと、中世の建物が立ち並ぶ中、朝市がにぎわっていました。大聖堂ドゥオーモの周りの繁華街ではルイ14世も愛した薬用酒をつくる主人や陶器職人のご夫婦、革職人の仲良しご家族との出会いも...
午後は街の北から西に広がるオルビエートでも特に歴史あるエリアへ。不思議な石のアーティストや城壁に囲まれたすてきな中庭があるお宅との出会いもありました。
街を歩いてみて(ディレクター談)
今回は初の完全リモートでの撮影だったのですが...城壁に囲まれた石造りの街並みはとてもステキでした。特に歴史ある街の西側の城壁から望む夕焼けは絶品!何千年も変わらない風景なんだろうなあと、日本にいながらもジーンときてしまったのを覚えています。
写真ギャラリー

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街のなりたち
紀元前9世紀頃、先住民族エトルリア人によって凝灰岩の丘の上に築かれたオルビエート。難攻不落の街が直面した食料と水の確保という弱点を克服するため、住人たちが掘り続けたのが地下洞窟でした。井戸や食料の保存庫など地下にもうひとつの街をつくったのです。中世に入ると、侵略や権力闘争から逃れるため、歴代のローマ教皇たちがやってきます。彼らは荘厳な大聖堂ドゥオーモを建設する一方、外敵の侵攻に備え、巨大なサン・パトリツィオの井戸を掘らせます。古代都市の歴史は地下奥深くにも刻まれています。
出会い
街の「旗振り隊」
カラフルな衣装に身を包んだ「旗振り隊」。街の4つのエリアを象徴する紋章と色に彩られた旗を持ち、衣装を着て行う中世からの伝統芸能です。太鼓やトランペットなどの音楽隊の演奏に合わせ、小学生から大人まで30人以上で行うパフォーマンスは迫力満点!
街の「お酒」
1603年にオルビエートで生まれた「オルビエタン」。25種類ものハーブを使ったヘルシーな薬用酒で、胃の消化に役立ち、なんとあのルイ14世やローマ教皇たちも愛飲したと言われています。解毒剤としても飲まれていたんだそう。
街の「芸術家」
オルビエートの街を形作る凝灰岩を使った作品を作るアーティスト。その作風はユニークそのもの!どれも人の顔をしていて、大地と命のメロディーを歌っているんだそう。その不思議な作品には凝灰岩と深い歴史に包まれた街への愛情があふれていました。
グルメ
【第1位】ハトのグリル
昔から街の人々のとっておきの食材だったハトを使った伝統の一皿。味の決め手はハトの骨つき肉と野菜をじっくり煮込んだ特製ソース。レアに焼いたハトの脚と胸肉は外側はパリッとしているけど、中はジューシー!街の歴史が味わえるとっておきの料理です。
<平均価格 約3000円>
【第2位】ワインのウンブリケッリ
紫色をしたウンブリア地方独特の極太手打ちパスタ。ユニークな色の正体はオルビエート名物の赤ワインを11時間も煮込んで作った特製ソース!それを生地にもふんだんに使った麺はモチモチした食感と深〜い味わいが絶品!
<平均価格 約2000円>
【第3位】黒トリュフのブルスケッタ
オルビエートがあるウンブリア地方の秋の味覚、黒トリュフのソースをパンにたっぷり塗った、軽い前菜。「黒いダイヤ」とも言われる黒トリュフとオリーブオイルを混ぜて作った特製ソースは濃厚な味わいとかぐわしい香り!ワインのおつまみにもぴったりです。
<平均価格 約600円>