【出演者】
松村邦洋さん
堀口茉純さん
川久保秀一さん


2024年2月25日(日)放送の<DJ日本史>、テーマは「貧乏暮らしもなんのその!江戸っ子のスゴ~い倹約術」。物価は上がる一方で給料は思うほど増えない今の日本、家計のやりくりも大変ですが、実は江戸時代も長い間経済が停滞し多くの庶民が貧乏でした。そんな低成長時代をたくましく乗り切った江戸っ子の知恵と工夫とは?

物が今ほど豊かにはなかった江戸時代、人々は限られた物を有効活用、1つの物をいろいろな用途に使って暮らしていました。

少ない持ち物でむだなく暮らした、江戸っ子たちの知恵と工夫とは?


1つで二役にも三役にも使った物、といえば「風呂敷」です。

使いみちの1つは、その名の通り風呂屋で着替えるときの敷物。着物は脱ぐとき床に触れてしまいますが、そのときに着物がぬれないよう、風呂敷を床に敷いてその上で着替えたのです。
また、風呂敷は脱いだ着物を包んでおくのにも使われました。

風呂敷は、風呂以外でもいろんな使いみちがあります。
物を持ち運びするかばんとして。また外で休憩するときは、お尻の下に敷くレジャーシートとして。
ほかには、防災用品としても使われました。
火事が多かった江戸では、寝る前に布団の下に風呂敷を敷きます。そしていざ火事になったときは、大事な仕事道具を布団の上に投げ込み、布団ごと風呂敷に包んで逃げました。

1つで何役にも使った物は他にもあります。それは「油紙」。
和紙の表面に油をひいた「油紙」は、水をはじくので傘やかっぱなど雨具に使われました。
やがて古くなってくると、この油紙は別の用途に使います。傘から剥がして洗った後、みそや肉の包み紙にしたのです。
雨が当たってほどよく油が抜けた油紙は、食べ物を包むのに最適。何度も繰り返し使ったそうです。

DJ日本史「貧乏暮らしもなんのその!江戸っ子のスゴ~い倹約術」①

DJ日本史「貧乏暮らしもなんのその!江戸っ子のスゴ~い倹約術」③