2018年10月9日

熊本県東京事務所長 成尾雅貴さん

くまモン“育ての親”の熊本づくし飯

2018年10月9日

今回、ランチにお邪魔したのは、熊本県の人気キャラクター「くまモン」!?

ではなく、隣に立つ熊本県東京事務所の所長、成尾雅貴さん(59歳)です。
実は成尾さん、“くまモンの育ての親”の1人なんです。

くまモンが誕生した2010年当時、熊本県を大阪にPRする部署にいた成尾さん。
まだ無名だったくまモンを連れて何度も大阪に出張し、認知度を高めていったそうです。
「最初は子どもには泣かれる、大人は無関心みたいな感じで。だから、いろんな仕掛けを考えました。例えば、知事がダミーの記者会見をして、くまモンが大阪で行方不明になっているという、ちょっとした『事件』を起こして、見かけたらツイッターでつぶやくよう呼びかけたり。そういう取り組みがメディアでも取り上げられるようになって、少しずつ東京や全国に人気が広がっていきました」

この日、成尾さんが向かったのは、熊本県のアンテナショップ「銀座熊本館」。

レストランで「阿蘇とり宮のあか牛煮込み手作りハンバーグ定食」を注文しました。

阿蘇地域の特産「赤牛」のハンバーグに、熊本県産の野菜が添えられ、まさに“熊本づくし”です。
くまモンのぬいぐるみと一緒に、いただきます。

「『赤牛』は黒毛の牛と違って、サシが入っていない赤身のお肉なので、ヘルシーで、胃もたれせず、しっかり食べられます。もちろんご飯も熊本県産。おいしい」

このアンテナショップ、2年前の熊本地震のあと、特産品を買って支援しようと、大勢の人が訪れました。

当時のニュース映像です。店の前には、長い行列が。

売り上げは過去最高に。義援金も寄せられました。

当時、東京事務所の次長をしていた成尾さんの映像も残っていました。多くの人に励まされたといいます。
「東京事務所に赴任して半月ほどで熊本地震が起きました。僕ら公務員って、災害が起きた時に地元にいられないのが一番嫌なんです。東京にいると何もできないなと思っていたので。そうしたら、ここに多くの皆さんが来てくださった。おかげで東京にいても県職員としての役割があるんだなと気づかせてもらいました」

くまモンへの思いを聞いてみると…
「くまモンは、これからも県の大切なキャラクターですが、『くまモンが何とかしてくれるだろう』と、くまモン頼みになってはいけないと思ってます。熊本は2019年にラグビーワールドカップで試合会場の1つになっていて、その後には、女子ハンドボールの世界選手権が予定されています。県民1人1人が熊本にある、いいものを自分たちで再発見して、熊本に来る人たちに提供して喜んでもらおうとする。そうすると自分たちもハッピーになれる。そこなんです!」

これからも、くまモンとともに、熊本のPR、頑張って下さい。

ごちそうさまでした!