2020年1月31日

自民党 総裁外交特別補佐

薗浦健太郎さんの「たまにはリッチな外交安保めし」

2020年1月31日

お昼どきの議員会館の1室。
官僚と一緒に昼食をとろうとしているのは、自民党の薗浦(そのうら)健太郎衆議院議員(47)です。

去年9月まで、およそ2年間、総理大臣補佐官として安全保障政策を担当。
現在は、党の総裁外交特別補佐を務めています。
何をするポストなんですか?

「総理は国会もあって、頻繁に海外に行けない。総理が訪問した方がいい国はたくさんあるけど、どうしても限定されるんです。総理が訪問できない国を訪問するのが僕の役目。ただ、党の人間として行くから、会うのは基本、議員が中心になる。各国の議会の動向について情報収集したりしているよ」

世界を股にかける薗浦さん。
外務副大臣時代なども含め、これまでに訪れた国は100か国以上。

多忙なため、ランチは、コンビニ弁当がほとんどだとか。

でも、この日は、補佐官時代に、自分の秘書官を務めた外務省や経済産業省の官僚と、ミーティングを兼ねた昼食とあって、議員会館のすし店から幕の内弁当を取り寄せました。
税込み2000円です。

「きょうはいつもより豪勢なランチだね。ふだんは、本当に時間がないから、自分でコンビニに買いに行って、議員会館の部屋に戻ってから、レンジでチンして食べているんだ。でも、きょうは、補佐官時代を支えてくれた部下が来てくれたから特別だね」

「コンビニ弁当もいいけど、やっぱりこういうのがおいしいね」

ランチタイムの話題は、互いの近況から、外交・安全保障政策まで。和気あいあいと語り合います。

秘書官を務めた2人いわく、「薗浦さんは親しみやすい」とのこと。

そんな薗浦さん。
補佐官時代には、「薗浦ミッション」と呼ばれる訪問団を組んで、外交を展開してきたということです。どのようなものだったのでしょうか?

「安全保障と言っても、案件によっていろんな省庁にまたがる話。防衛省や外務省の幹部だけを個別に連れて行っても、なかなか話が進まない。これでは頻繁に閣僚たちが出張している中国やアメリカなどには太刀打ちできない」

「だから、僕がイニシアチブをとって、各省庁に声をかけて、多くの省庁の幹部を一緒に連れて行くやり方を始めたんだよ」

この方針のもと、おととしの中東オマーン訪問の際には、防衛省や外務省に加え、経済産業省や海上保安庁など、8省庁の幹部およそ20人が同行。それぞれカウンターパートと会談し、綿密な協議ができたそうです。

ね年生まれで、年男の薗浦さん。
ことしは、どんなことに取り組んでいくのでしょうか。

「総裁外交特別補佐になって、より自由に、時にはこっそりと、外国に行けるようになった。少しでも多くの国を訪問して、同じ理念を持つ外国の仲間たちと一緒に行動できる機会を増やしていきたいね」

外交・安全保障政策に思いを巡らす薗浦さんの、たまにはリッチなお昼ごはん。

ごちそうさまでした!