2020年1月20日

文部科学政務官

青山周平さんの「落選中に恋しくなった国政の味」

2020年1月20日

国会議事堂内の参議院側にある、そば屋を訪れたのは、文部科学政務官を務める青山周平さん(42)です。

早速、慣れた手つきで食券の販売機のボタンを押します。

この日、選んだのは、ざるそばにトリ天、ちくわ天で合わせて610円。

まずは、2つのおわんに入った、それぞれの天ぷらを片方にまとめます。
そして、空いた器にそばつゆを注ぐのが青山さん流のようです。

「そばつゆの器より、こっちの方が広くて食べやすいんだ。これで準備万端!」

そう言ったそばから、そばをたぐります。
わさびは、『そばつゆに溶かす派』ではなく、『直接そばにつける派』のようです。

「ここのそばは、1本1本が長いから、食べるのにコツがいるんだよ。慣れていない人は、腰を浮かせて食べたりしてる」

ちょっと贅沢をしたい時は、きょうのちくわ天は、えび天に変わるんだとか。

現在、当選3回の青山さんですが、実は、前回、平成29年の衆議院選挙では落選しました。

「『落選したら人が離れていく』というけど、応援してくれた若手の経営者などが、『生きてるか?』とか、『自分たちは、次、もっとやれるよ』と連絡をくれて。『自分がまた次も挑戦していいのか』という葛藤もあったけど、『応援にまだ何も応えられていない』って、涙が出た」

青山さんは、そもそも、なぜ、政治家になろうと思ったんですか?

「地元の要望を受けて、護岸を直したり、道路を引いたり、そういうのを形にしていけるのが政治だなと、子どもながらに思っていた」

青山さんは、市議会議員や県議会議員を務めた父親の姿を見てきました。
そして、自身が幼稚園を経営していた経験も国政を目指すきっかけになったといいます。

「『入園の年齢より幼い子どもたちを預けたい』という保護者のニーズがかなりあって、許可してもらえるよう、何度も、県にお願いしたんだけど、当時は年齢制限があって、『国の制度がそうなっていないから無理だ』と10年も相手にされなかった。結局、国が動いたら、今度は、『積極的に受け入れて下さい』と対応が全く変わった。やっぱり、国を変えるのが早い。これは国政に出なければと思った」

落選中、政治家を目指した原点とともに、青山さんが思い出したのが、このそばだったといいます。

「当選同期と多い時で2日に1回は食べていた。あの時は、『もう飽きた』と言っていたんだけど、『また、あのそば食べたい』って思ったんだよね」

そして、去年2月、自民党の衆議院議員が市長選挙に立候補して自動失職したのに伴って、繰り上げ当選が決まりました。

「驚いた。同時に落選した選挙で自分に入れてくれた人たちの票が生き返ったと思った」

さらに、去年9月には、希望していた教育行政を担う文部科学政務官にも就任しました。

繰り上げ当選の翌週には早速、ここのそばを食べに来たそうです。

「『ああ、この味』って、『帰ってきたな』とかみしめたよ。文部科学行政で、子どもたちにとって、よりよい環境をつくれるように頑張ります」

落選中に恋しくなった青山さんの国政の味。

ごちそうさまでした!